ヤンデレ系アイドル【あんスタ】 (ページ30)

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30話ページ30

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｢ちょっとくまくん！出るの遅い！｣

｢朝からうるさいなぁ…取り込み中だったのに｣

｢はぁ？って…｣

ベッドで放心状態になってた私を見ると、せな…さんは、気まずそうに頭をかいた

誤解どころか真逆なのに…

｢そういうことは玄関で説明してよ。俺が空気読めないやつみたいじゃん｣

｢もう用が済んだから、大丈夫。セッちゃんどうしたの？こっちに来るなんて珍しいねぇ｣

｢くまくんが星奏館に戻ってくるのを待つか悩んだけど…また数日後に日本を出るから急いで来たわけ｣

｢仕事…だよね。あんたは行った行った｣

なんで凛月さんが、私の名前を頑なに呼んでくれないのか不思議だったけど

私を嫌ってたからなんだね

だから握手会でも毎回、私を…

…私だけ、を？

｢(な、なんで…？)｣

｢ちょっと待ちなよ｣

｢ひっ…！？｣

部屋から出ようとすると、凛月さんに壁ドンされた

この距離なら、瀬名さんにも聞こえないぐらいだもんね…

｢さっきのことを誰かに話したら、本当に殺すから｣

｢っ…｣

｢まぁ、別に話しても良いけど。どうせ信じてもらえないだろうしねぇ…♪俺のほうがずっと長くま〜くんといるから、もちろんま〜くんも俺の味方♪｣

｢…そんなの、分かってます｣

…こんな人に、助けを求めるんじゃなかった

今までお菓子をくれてたのは、ただ私を太らせたかっただけなんだろうな

勝手に信じただけだけど、裏切られた気分

｢(…悲しいな)｣