15話 ページ15
.
｢あんた、いっつも真緒くん真緒くんって言ってるじゃん｣
｢それは推しだからですよ！｣
｢ふぅん｣
あっ、この言い方だと朔間さんは推しじゃありませんって言ってるのと同じになっちゃうのか！
アイドルなのに、そんなこと言われたらショックだよね…
｢り、凛月、くん…ですよね！｣
｢いや、そこまで距離縮めなくて良いんだけど｣
｢何ですかもう！！｣
｢えっ。なんで怒ってんの…？｣
別に怒ってはいないけど…！
｢ん〜…俺のほうが年上だし、凛月さんって呼んでよ。先輩面したいしねぇ♪｣
｢どういう理論ですか…？｣
｢理論って。あんた実は賢いの？馬鹿なの？｣
｢普通に馬鹿ですよ！？｣
実は賢いとか、そんなの本当にないから
見た目もバカだし中身もバカだから！
｢ていうか…あんた、あんたって。凛月、さん…は、私の旦那さんか何かですか｣
｢あぁ、名前なんだっけ｣
｢Aですよ！！｣
｢ふぅん。Aね、また聞くかも｣
｢知らないだけだったんですか！？｣
｢聞いたこともないし｣
確かにそうだった
でも、表札があるんだから、苗字は分かってたはずだよね？
ローマ字だから読めなかったってこともないし…
｢え〜と…なんだっけ｣
｢Aですよ…｣
｢A、あ〜ん♪｣
｢…はい！？｣
｢食べてくれるんでしょ？｣
いきなりだね！？
オシャレな見た目のしたお菓子を食べると、凄く美味しかった
｢ふふっ。Aも、また試食してよ…♪｣
｢私も？｣
｢さっきま〜くんも試食してたんだよ｣
あっ、だから来てたんだ…！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤月 音 | 作成日時：2022年6月27日 10時
