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2話 ページ2
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｢今回も来てくれたんですね。いつもありがとな！｣
｢…！？ははは、はい！｣
推しに認知されてた！？
うそうそ、まだ数回なのにもう覚えてくれたの！？
真緒くん記憶力良すぎ…！！
｢(うわあぁ〜、真緒くんの手大きかったな〜♪優しいしいい匂いしたし、あんな近い距離で会えちゃったし♪)…はっ！｣
｢…すみません｣
｢え？は、はい｣
｢消毒のご協力をお願いします…♪｣
お、鬼…！？
真緒くんの感触(？)を味わってたのに、今日は絶対手を洗いたくなかったのに！
｢でも、周りの人は消毒なんか…ひっ！？｣
｢顔も赤いし、熱いですよ。お姉さん、熱があるんじゃない？｣
｢い、いや、これは…！｣
｢消毒、お願いします♪｣
｢…はい｣
急におでこを触られて、真っ赤になるとすぐ消毒液を渡してきた
ちゃんと消毒したはずなのに、何故かその人はまだ私のことを見ていた
やっぱり会うと思ってたけど、今回は酷い…
｢…｣
｢…｣
｢…あ、あの？｣
｢それじゃあ、俺は失礼します｣
｢え？は、はい！｣
本当に何だったんだろう…
はぁ、推しの匂いがエタノールに変わった…悲しい
｢(あの人がもし、あの家に色々送って来る人なら…あそこで普通何も言わないまま帰るかな？)｣
いや、単に消毒だけさせて帰ったから断言できないけど…
でもまぁ、今日は初めて推しに認知されてたことが分かったから
すっごい幸せ…♪
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2022年6月27日 10時
