癒し系彼女と居眠り王子【朔間凛月】 (ページ16)

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レポート16・アイドルページ16

Aの友達side

｢ね、ねぇAちゃん！最近帰る方角が変わったけど…｣

｢またそれ～？その話についてはノーコメントです！｣

｢｢そんなぁ～！！｣｣

こんなに断られたの、初めてかもしれない…

私たちもそろそろ心に傷ができ始めていた

｢衣更先輩～…Aちゃん、全然教えてくれません…｣

｢でも放課後になると絶対、彼氏の家に泊まりに行く乙女の顔なんですよ！｣

『的確すぎる表現だな…』

｢それしか有り得ませんって！｣

Aちゃんが教えてくれないから、あの子の前ではまだ｢朔間凛月｣って名前すら発することが出来ない

尾行して家を追跡したとか言ったら

流石に大天使Aちゃんでも嫌われる…！！

｢｢…｣｣

｢ん？男子、なに？｣

｢い、いい…今…衣更先輩って、言わなかったか…？｣

｢おまっ…あの衣更真緒さんとどういう関係なんだよ！！！｣

｢｢…？｣｣

私たちは良くも悪くも、時代遅れで

というのもAちゃんのコンサートにしか興味がないから

｢Trickstarの衣更真緒さんだろ！？スタプロ所属の！！｣

｢マジかよ！！なんで凡人のくせに連絡先持ってんだよ！｣

｢…誰？｣

｢知らない｣

｢去年SSで優勝したユニットの一人だよ！！！｣

SS？スタプロ、トリックスター…

ユニットとか、意味不明な単語を並べる同級生に私たちは頭がパンクした

それじゃあ…

｢朔間凛月も知ってんの？｣

｢｢はあああぁ！！！？｣｣

｢あのKnightsの軍師朔間凛月さんを知らないとか！！お前らほんとに若者か！！？｣

｢｢そんなに！？｣｣

凛月さんの大ファン…とかいう一人の男子に、グッズとか曲とか色々見たり聴かせてもらった

あ、アイドル…？？

｢｢あああぁ！！！この人！！｣｣

｢だろ！？イケメンだろ！？｣

｢こんなとこにいたのか！ケダモノ凛月め…！｣

｢ぶっ飛ばすぞ｣