壁ドン1…ジョット<黒> 《リク》 ページ10
私――紫苑は今、大変な危機に直面してます…!
「おい、聞いてるのか?」
「は、はぃ〜」
我らがボンゴレのボス、ジョット様に迫られております!
正直貞操の危機であります!!!
「さっきDと何を話していた」
「それは……「何だ」〜〜〜っ、言えません!」
私は全力で逃げ出した。
ふと我に返ったけど後ろからとてつもないオーラが迫ってて止まろうにも止まれない!
ってかあの人が全力疾走!?
いつも書類から逃げ回る以外にあの人が走るだと!?
あ、グローブ取り出した……あああああああ、もっと速くなったじゃないか!
誰だよ今日に限ってあの人にグローブ持たせたの!
「さっさと話すなら許してやってもいいが」
「それでも言えません!」
言える訳ないじゃないか。
日頃の感謝を込めてのプレゼントの相談をしてた、なんて。
あんなに物騒でも怖くても恐ろしくても……あれ?全部同じ意味だ。
とにかく、仲間を見捨てない彼に私は一生ついていくつもりなのだ!
「……ほう、その"一生ついていく"人に隠し事をするのか。オレが読心術を使えぬとでも?」
「……あ!」
そうだった!この人脅威の直感と読心術が使えてチートだった!
だけどこれでも自警団の端くれ、めげる訳には……<ドンッ>――へ?
「ならばその身にしっかりと聞くまでだ」
ジョット様は壁に手をつき、私の逃げ道をなくす。
後ろには壁、前方にはジョット様、横には彼の腕……あ、綺麗。
彼のマントがまるで私を包むかのように広がる。
だが私にも考えがある!
先程逃げ回っていたのは、貴方様からただ逃げる為ではない!
「言います!言いますからこの手を…」
「駄目に決まっている。このまま話せ」
いやもう正直キッツイ。
ジョット様の綺麗な顔が目の前……これなんて拷問ですか嬉しいけど!
想い人に迫られてときめかない道理があるとでも!?
「その……貴方様にこれを」
「これを、オレにか?」
ジョット様のマントを留めている金具の一つが壊れかかっているのに偶然気づいた私は、
他のとそっくりに仕立てたものを渡したのだ。
「どう、でしょう」
「…………嬉しいぞ、紫苑」
「私の名前、ご存じなので?」
「当然だろう。好きな女の名も知らぬとは恥ではないのか」
「へ!?」
それからは大変だった。
けど幸せだったことは、確かだったの。
プレゼント
(とりあえずあのナスを畑に帰してくる)
(え、ちょっ、えぇ!?)
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misyou.go2(プロフ) - 桜もちさん» こちらこそありがとうございます(*´艸`) (2017年4月16日 21時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - そういうことだったんですね、わかりました。改めてとても素敵なお話でした! (2017年4月16日 20時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜もちさん» あ、読んで頂けてありがとうございます!注意文については、ボスが故人になっているので、苦手な人には苦手らしいということで……【死ネタ】とした方が良かったのでしょうが、夢主が死んだわけではない(死にかけではあった)ので一応…… (2017年4月16日 19時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 新たに更新されたお話読みましたが、読む人を選ぶとはどういうことですか?よ、読んでしまってよかったでしょうか(汗)切なくてとても感動しました!いつも応援してます。 (2017年4月16日 18時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 闇の道化師さん» いえいえ〜読んでくださってるだけでも至極光栄ですから〜(*´▽`*) (2017年4月14日 17時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:misyou.go2 | 作成日時:2016年8月12日 21時