妖町《オリジナル》 (ページ11)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:4,413 hit

10 ページ11

番外編

尾狐side

『ああ、あいつに会いたい。』

こう思うのは何度目だろう。
俺はあいつの事が好きなのか？
一度あいつに
《私のこと嫌い！？》
と、聞かれた時に
《好きに決まってんだろ！？》
と言った。

それは自分の本当の気持ちなのか？
俺はあいつに恋をしているのか？

…

してる…よな…。

俺はあいつが欲しい。
俺のそばにいて欲しい。
俺のものにしたい。
俺は…俺は…。

A「尾狐くん？どうしたの？」

尾狐「いや、何が？」

A「いや、ぼうっとしてたから。」

尾狐「大丈夫だよ。」

A「そう？ならいいんだけど…。もし何かあったら相談してね！」

尾狐「おう、ありがとな。」

鳥羽「何照れてんだよ。」

尾狐「は、はあ！？な、何言ってんだよっ！」

鳥羽「やれやれ。俺が奪うぞ？」

こいつっ！

A「何の話？」

尾狐「な、なんでもねぇよ…///」

鳥羽「あ、照れてる。」

尾狐「照れてねぇ！」

鳥羽「あ、そろそろ帰りなよ、A。」

A「そうだね、じゃあ、また明日来るね！」

尾狐「ああ。またな。」

A「ばいばーい！」

…

鳥羽「お前さ、Aの事好きなんじゃないの？」

尾狐「お前もだろ？」

鳥羽「まあ好きだけど、たぶん尾狐の方が俺よりAの事好きだと思う。」

尾狐「あっそ。」

鳥羽「でさ、お前いつ告るわけ？」

尾狐「まだ決めてねぇよ。」

鳥羽「ふーん、早く告らないと俺が告っちゃうかもな。」

尾狐「てめぇ。」

鳥羽「あははは、全く尾狐は昔から変わらないな。」

尾狐「どういう事だよ。」

鳥羽「昔から欲しいものがあると、それ一筋だからな。」

尾狐「あっそ。」

俺は…いつあいつに気持ちを伝えられるのだろう…。