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〜A〜
嫌な夢を視た
それが妙に
初めてだな
調査兵団に入ってからもこんな夢は視たことがない
次の壁外調査で最悪の事態が起こるとでも言うのたろうか
ハンジ｢A？ボーっとしてると危ないよ｣
｢ミケが来ない｣
いつもは部屋の前で待っててくれるのに今日に限っていなかった
不貞腐れているとハンジさんは両手を広げてスタンバイ中
不思議なことにハンジさんはこの状態じゃないと話しを聞いてくれない
ハンジ｢で、どうしたの？｣
｢ミケが死ぬ夢を視た｣
ハンジ｢それは……いつでも起こりうる
｢うん……。ミケが死ぬのがやだ｣
ハンジ｢Aはミケが大好きだもんね｣
｢うん｣
ハンジ｢(それをミケに言ってあげればいいのに)｣
調査兵団に入ってしまえば死と隣り合わせになるのは知っていた
それでも死んで欲しくないと願うのはワガママだろうか
死ぬと分かっている壁外調査には行かせたくない
ハンジ｢こわーい夢を視たからミケを見て安心したかったのに、いないから怒ってるんだ？｣
｢ミケに何かあったら嫌だと思ってるだけ｣
ハンジ｢それじゃあ会ってぶん殴ってやんないとね｣
まだ起きてないとは考えにくい
探すのはご飯を食べてからにしようとハンジさんが言うから食堂来ると人が集まっていた
そこにはミケもいて、なぜかミケとリヴァイが人に刃物を向けていた
リヴァイ｢なぜだろうな。お前の首を今ここで、はねなきゃいけない気がする｣
ミケ｢同感だな。俺もだ｣
ジーク｢待て待て。待ちなさいよ。俺ら初対面だからね！？｣
｢えと……エルヴィンに怒られるよ？｣
状況は飲み込めないにしても真実は告げた
エレン｢コイツにあまり近づかないほうがいいですよ。頭おかしいみたいですから｣
｢酔ってるとかじゃなくて？｣
ジャン｢見たところシラフです｣
エレン｢ただ俺の兄だって言うんですよ｣
｢あれ？エレンは両親とミカサの四人暮らしじゃなかった？｣
エレン｢そうなんです！いるわけないんです！！仮にいたとしてもこんな髭モジャなわけない！！｣
ジーク｢だからそれを説明するから先にこの二人をどうにか……。ライナー、ベルトルト。お前達から言ってやってくれ｣
｢知り合い？｣
ベルトルト｢いいえ｣
ライナー｢本当にヤバい奴みたいですし地下にでも閉じ込めておくべきです｣
ジーク｢おいこら。俺達仲間だろう｣
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作者名：まゆ
| 作成日時：2021年8月12日 4時
