その10！ ページ10
そして来たる月曜日
私とシャオくんは勉強会から逃げ出す作戦を立てていた
｢教室まで迎えに来るなら、絶対シッマやな｣
『コネシマ君一人なら、二人で別方向に全力疾走すれば撒けるのでは？』
そんな安直な考えの元、HRが終わり次第
各々全力疾走で寮へと帰り、約束の運動公園で合流しようということになったのだ
ソワソワしながらも授業を終え、帰りのHR中にサクサクと帰り支度を進める
日直の号令を聞きながらシャオくんとアイコンタクトを取り、さようならの挨拶とともにドアへと足を向けた
教室のドアを開けるとそこにはコネシマ君が居た
｢シャオロンもAさんもどこに行こうとしとるん？勉強会するって言うたはずなんやけどなぁ？｣
そう言いながらジリジリと詰め寄ってくるコネシマ君に冷や汗が止まらない
どうしたものかと困惑しているとシャオくんが私の名前を呼ぶ
助けを求めようと視線をシャオくんに合わせようとすると｢走れ！｣と声が聞こえた
その言葉を聞いてハッとした私はコネシマ君の脇を走り抜ける
『ごめんコネシマ君！！！やっぱ無理ー！！自主練してくる！！』
｢じゃあなコネシマ！勉強会はまた今度な！！！A！また後でな！！｣
『また後でねシャオくん！！グッドラックだよ！』
こうして私達は無事に二手に別れてコネシマ君を完全に撒けた
はずだった
私達の考えなどお見通しと言わんばかりとコネシマ君は当たり前のように私の事を追いかけてきたのだ
え、待って？？？？なんで私？？？？
シャオくんとこ行けよコネシマ君！！！！！
そんなことを考えている間にもコネシマ君は距離を詰めようとしてくる
ちょ、ま？？？速い速い！！！コネシマ君速すぎる！！！
一応陸上のスカウトでこの学校入学したんだけどな？私！！！！
陸上部の意地だ！！追いつかれてなるものかと更にスピードを上げ、渡り廊下へと差し掛かる
チラッと後ろを確認すると、流石のコネシマ君も着いてこれていない模様
やった！！勝った！！！あとはシャオくんだけだ！！頑張れ戦友！！
勝ちを確信した私はルンルン気分で渡り廊下を走り抜けようとした
しかし、そうは問屋が卸さない
コネシマ君のよく通る声が私の耳にもしっかりと届いてしまったのだ
｢Aさんのためにロボロ呼んだんやけどなぁ！！｣
『え、ロボロくん居るの！？』
こうして馬鹿な私はコネシマ君の作戦通り、足を止めてしまい
引きずられながら勉強会へと向かうハメになったのだ
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泉月。(プロフ) - ときあめさん» ときあめさん コメントありがとうございます！物語を書く際にshaちゃんを如何にかっこよく書けるかを追求している部分もあるのでそう言っていただけて本当に嬉しいです(；；) (2020年11月19日 17時) (
レス) id: 27a03f1fe8 (このIDを非表示/違反報告)
泉月。(プロフ) - あゆたさん» あゆたさん！いつも読んでいただき誠にありがとうございます！！！ これからも楽しんで頂けるような作品を書いて行けるよう頑張りますのね応援していただけると嬉しいです！！ (2020年11月19日 17時) (レス) id: 27a03f1fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ときあめ(プロフ) - 今週分のrbくんも最高にすてきでした(T . T)毎週たのしみにしてます〜〜！rbくんの不器用な感じも、shaちゃんのスパダリ感も最高です。続きの方楽しみにしてます…！素敵な作品ありがとうございます。 (2020年11月19日 4時) (レス) id: 5d5f606a06 (このIDを非表示/違反報告)
あゆた(プロフ) - 初めまして。夜遅くにすみません。とても素敵な小説で更新を密かに楽しみにしているものです…。このご時世、体調に存分に気をつけて無理のないように更新、お待ちしております。 (2020年11月19日 4時) (レス) id: 0b438b4c7d (このIDを非表示/違反報告)
有咲/arisa(プロフ) - 泉月。さん» ｸﾞｯ…まだ現世にいるとするか…（←何だこいつ）最後まで見守ります!!! (2020年10月20日 17時) (レス) id: 1ecb7d6cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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