5話 ページ5
2人は誰にも出会うことなく自動販売機の前へと着いた。
『えっと。オスマンがいちごミルクでグルッペンがカフェオレだったよね。』
お金を入れボタンを押すとガコンという音と共に、ペットボトルが出てきた。そうして2本共買ったAは、どうせなら自分のも買おうと思い、財布から小銭を取り出した。が、
tn「奢るわ。お前の分。」
と言われ、動きを止めた。
『え？本当に？いいの？』
tn「書類手伝ってくれとるお礼やから、あんまり気にせんといてな？」
『ん。分かった、ありがとう。じゃあ私コーラがい･･･って待てよ？帰りに誰かに会う可能性考えたら、朝ティーとかの方がいいんじゃね？う〜ん･･･。』
とAが悩んでいると、トントンはお金を入れボタンを押し、ガコンと落ちたペットボトルを拾い彼女に渡した。
tn「ん。」
『ありがと･･･ってコーラじゃん！これ！人が折角覚悟を決めて、朝ティーを選ぼうとしてたのにさ。』
トントンはAの話を聞き流しながら、もう一本飲み物を買った。それを拾った彼の手には、朝ティーが握られていた。
tn「だって飲みたかったんやろ？なら、飲みたいもん飲めばええやん。俺、朝ティー飲みたかったし。もし人に会ったら、俺と交換すればええやろ？」
『やだ･･･トントンスパダリ･･･。』
tn「やかましいわ！」
会話をしながらAはペットボトルの蓋を開ける。するとプシュッという音と共に甘い匂いが広がった。それを口にあて、ゴクゴクと飲む。
『プハ〜ッ。やっぱりコカは最高だね！』
tn「どこぞの中毒者かお前は。てか、もうそろそろ戻らんと絶対サボっとるぞ、アイツら。」
『せやな。あとお願いなんやけどもし誰かがおったら、これ持っといてくれん？私がトントンの朝ティー持っとくから。』
tn「そういう事か。おん、分かった。それなら、今のうちから交換しとった方がええんやない？」
『いや。大丈夫じゃない？多分誰にも会わないって。』
tn「せやな。来る時も誰にも合わんかったしな。今更会う方が珍しいわな。」
「『あっはっは。』」
2人は大声で笑いだしたが、直ぐに固まった。そして、冷や汗をダラダラとかきはじめるのだった。
『やっべ。フラグ建てたわ。』
tn「･･･交換するか。」
『せやな。』
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ユエ(プロフ) - 魔戒さん» すみません！最近忙しかったもので中々こっちにinできませんでした。気を悪くしたらごめんなさい。 (2020年2月5日 15時) (
レス) id: 5a47ca8457 (このIDを非表示/違反報告)
魔戒 - ユエさん» すみません！困らすようなことを言ってしまい (2020年2月3日 21時) (レス) id: b1d63bb0ce (このIDを非表示/違反報告)
魔戒 - ユエさん» 良かったです、とても面白いので羨ましいです(私も書いているんですよ) (2020年1月19日 20時) (レス) id: b1d63bb0ce (このIDを非表示/違反報告)
ユエ(プロフ) - 魔戒さん» あっ…ふっつーに誤字です（汗）次の更新時に直しときますね。教えていただきありがとうございます！頑張ります！ (2020年1月19日 19時) (レス) id: 5a47ca8457 (このIDを非表示/違反報告)
魔戒 - 私が間違っていたらすみません、頑張ってください (2020年1月19日 19時) (レス) id: b1d63bb0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユエ | 作成日時：2019年7月29日 23時
