第四十三話 山姥切の思い ※真面目な話です ページ44
『酷かった…?』
国広「徐々に前の主に対する気持ちが殺意になってきていてね。今よりもさらに本丸は荒れてたんだよ。反抗も見られるようになって。そしてあの日、兄弟は第二部隊の隊長で無理な出陣をさせられて…僕が折れてしまったんだ。それに対して前の主は酷いことを言ったらしいよ。それに兄弟はさすがに切れてね。気付けば真っ赤に染まった三日月が立っていた、て兄弟は言っていたよ」
『なる、ほど…』
さすがにブラック本丸だから覚悟はしていたけど…。二度とこの子達を悲しい思いはさせたくない。いやさせない。
『…私、絶対に皆を寂しい思い、辛い思いさせない…うん!!』
国広「あ、主さん?」
私はこれでも昔は最強審神者と呼ばれていたんだ!!この本丸を楽園みたいにしてやるわ!!!もう政府が相手だろうが時間遡行軍だろうが倒してやるぞ!!!
『約束する!!』
まんばちゃーん!!待ってろぉおおお!!
ものすごい勢いで走り去るのを国広と山伏は見送った。
山伏「かっかっか!そうか、主殿は拙僧たち。いや皆を救い出してくると!」
国広「やっぱりあの主さんは変わってる。…楽しみに待とう」
山伏「そうであるな。あんなに人間嫌いの兄弟でも話せるほどに変えられた。そんなことできるのは主殿だけだろうな」
一方山姥切
山姥切「…」
山姥切はあの日のことを思い出していた。俺がもっと強かったら兄弟を失うことも三日月に背負わせることもなかった。
山姥切「…はあ」
『へいお兄さん』
山姥切「向こうに行ってくれ」
『…私さ。昔、これでも審神者やっていた時期があったんだ。本当に楽しい本丸で皆、笑顔が絶えなくて出陣もうまくいっていて。あんなに幸せだと思ったことはなかったんだ』
山姥切「…だからなんだ」
『だからこの本丸も笑顔が絶えない本丸に私はしてみせる。山姥切が辛い思いを抱えているのを少しでも取り除いて、山姥切がそんな悲しい顔しないように。山姥切に限らず、皆も』
縁側でうずくまっている山姥切はこちらを見てから
山姥切「…お前は本当に何なんだ。そんなことをして意味なんてあるのか?俺にはわからない。こんなに人間が嫌いでたまらないのに。突き放しているのに…」
『私が皆を助けたいっていうのじゃ理由にならないかな…?』
山姥切「……本当に馬鹿だな」
『!?』
まさかここで馬鹿扱い!?
山姥切「あんた。政府の人間なのだろう?そしてあんたは俺たちを助けたい。なら利用させてもらおう」
なんか物騒な言い方…
第四十四話 ご利用は計画的にって言われても無理!!→←第四十二話 真面目な話でもふざけていいですか? ※真面目な話
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稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして!コメント、誤字の報告ありがとうございます!ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします! (2020年6月4日 14時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです(≧∇≦) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第13話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稲森 | 作成日時:2020年5月28日 11時