4話 ページ4
。
『……本当に、てっ………。……隊長に言い付けますよ。』
「(今、鐵腸さんと言いそうになりましたね)……言いたければご自由にどうぞ。誰に言っても、相手にされないでしょうね。」
嫌な笑みを浮かべる彼であるが、私は逆に青ざめる。
尋問が得意な彼は猟犬は勿論、私だって知っている。
今、こういう状況を見れば巫山戯ているだけの光景だと皆は信じてしまうだろう。
『…如何したら、離れてくれますか？』
「さあ、如何でしょうね？」
『……』
駄目だ。
この人に何を云っても聞いてくれない。むしろこの状況を楽しんでそうで無意味なんだ。
どうしよう…なんて色々な策を考えても直ぐに彼の言葉で圧倒されそうで無理なんだなと思う。
『あ〜〜、私、まだ仕事が残ってたんだった〜』
「……」
『早く終わらせないとな〜…』
「………」
黙ったまま動かない条野さんは矢張りこのくらいじゃ動いてくれなかった。
彼の聴覚等は優れているので嘘だと直ぐに判ってしまう。
…私の心音が判るなら、本当にこの状況を如何にかして欲しい。
本当にどうすれば善いのだろうか。
これくらいじゃ靡いてくれないし、このままの体制だと私が死んじゃう！
と、思っていた時＿＿＿
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙｯｯ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙｯｯ…
突然、電話が部屋中に響いた。
『……で、電話出て下さい。』
「……………タイミング悪いですね。」
なんて不機嫌そうに呟いた後、彼との距離が離れ、やっとの事で解放された。
電話した人ナイスーー！と思いながら心の中でガッツポーズをする。
条野さんは受話器を取って、耳に当てる。
誰かと少し話をした後に、優しく受話器を置いた。
「……これから任務についての会議ですので、之で失礼します。」
先程の様子とは違い、冷静さを取り戻す彼は、まるで夢を見ていたかのようだったが、
『が、頑張って下さい！それでは＿』
「これから貴方を虐めていきますので、覚悟しておいて下さいね？」
と彼は最後に言い残し、部屋から出て行った。
。
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雨と雫(プロフ) - まじですかどうしよう←いや本ッ当イラストうまいですね！？どうやったらそんな絵がうまくて文才になれるんですか…？ひやつさん大好きです💕！ (6月22日 19時) (
レス) id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - 雨と雫さん» そのコメント嬉しすぎて逆に目ん玉飛び出しました🤭✨イラストも見て頂き、ありがとうございます！ (6月21日 22時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
雨と雫(プロフ) - あぁあ、、、面白すぎて目が飛び出るかと思いました！！←ひやつさん絵もうまいし文才だし完璧じゃないですか、、、更新頑張ってください！ (6月18日 13時) (レス) @page15 id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - 醤油ラテさん» コメありがとうございます！更新頑張りますね！✨ (6月7日 13時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
醤油ラテ - めっちゃ面白いです！！早く続きがみたいです……😌🎀 (急かしてるようにみえたらすいません…) (6月3日 8時) (レス) @page14 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひやつ | 作成日時：2023年3月25日 21時
