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翌日
見ちゃった。
静かな踊り場で、渋谷くんが可愛い子とキスしてるの。
A「あ・・・」
思わず声を出してしまった。
すると二人共こちらに気づいて。
渋谷「っ、A・・・」
A「ご、ごめん!邪魔した!」
全速力でその場を去った。
その日、渋谷くんは放課後来てくれなかった。
次の日も、その次の日も。
・・・つまんない。
シャーペンも全然動かない。
教えてよ、渋谷くん。
・
一週間が経った頃、プリントをする気力もなく机の上に伏せていた。
するとガラ、と教室が開いた。
渋谷「・・・傘、忘れた」
彼が来た。
わざと気づかないフリして、机の上に伏せたまんまにする。
彼は机の上のプリントを奪う。
A「ちょっ・・・」
渋谷「やっぱし、起きとった」
くす、て笑う彼。
渋谷「どうしてん、全く解いてないやん」
A「べ、別に・・・」
渋谷「教えたるわ」
あのキスのこと、なんとも思わないのかな。
私が気にしすぎなだけ?
渋谷くんが説明するけど、全く耳に入ってこない。
渋谷「ここは、この公式を使うねん」
渋谷くんが顔を覗き込む。
渋谷「分かった?」
A「・・・分かった」
渋谷「ん」
A「私、渋谷くんが好きなんだ・・・」
・・・言っちゃった。
自分の悪い癖。すぐ声に出してしまう。
渋谷「え・・・?」
ほら、渋谷くん引いてんじゃん。
彼女がいるのに。
A「・・・っ、ごめんね!忘れて!」
渋谷「嫌や」
即答の彼。
A「何でっ・・・」
渋谷「お前のことが好きやから」
・・・え?
今、なんて?
A「でででも、彼女いるんじゃ・・・」
渋谷「あぁ、あれな、キスじゃなくて昔っからの友達で、
目にゴミが入ってたから見てやっただけやねんけど・・・、
誤解させてもうた。ごめん」
A「そ、そうだったんだ・・・」
渋谷くんが慣れた手つきでプリントに丸をつけていく。
渋谷「ん、満点」
補習も中々、悪くないかもです。
帰宅部【赤】×補習女子
END
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はなちゃん(プロフ) - 神崎あすみさん» ありがとうございます!私もヨコのお話は気に入ってまする笑 (2015年11月9日 23時) (レス) id: 58fd71d412 (このIDを非表示/違反報告)
はなちゃん(プロフ) - ∞山風∞さん» ありがとうございます!それは嬉しゅうございますー! (2015年11月9日 23時) (レス) id: 58fd71d412 (このIDを非表示/違反報告)
神崎あすみ(プロフ) - いいですねー、甘酸っぱい!とても読みやすい文章でした。私は特にヨコとマルちゃんのお話が好きです! (2015年11月1日 19時) (レス) id: 30b3daa59e (このIDを非表示/違反報告)
∞山風∞(プロフ) - 面白かったです。にしきのお話 泣きそうになりました(← (2015年8月21日 1時) (レス) id: 9570ea3c4c (このIDを非表示/違反報告)
はなちゃん(プロフ) - ありがとうございます!頑張って考えてみますね! (2015年8月19日 22時) (レス) id: 0ca137dedf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はなちゃん | 作成日時:2015年8月10日 18時