穢れのない手 ページ16
貴女side
メリビットさんの提案で“お葬式”というものをするらしい。
生きていた時の苦痛を忘れられるなんて夢みたいで、嘘みたいな話...
忘れられるなら苦労しない…
忘れられるわけない。
忘れてたまるものか…!
綺麗ごとばかり言うテイワズのおめつけ役のオバサン。
ガキと言われようがどうでもいい。
年は上でもくぐり抜けてきた道が違う。
貴女は裕福な家庭の人...
私は命を張ってじゃないと生きていけなかった。
***
ビスケットに今回ブルワーズから手に入れた物の一覧を見たくてブリッジに来た。
どうやらはビスケットはいないようだ...
部屋かな...
メリビット「あら、貴女が…」
貴女「……」
メリビット「貴女がA・Aさんね。弟さんには挨拶はしてたのだけれど、貴女にはまだだったから…」
貴女「どうも…」
スーツに身を纏った金髪の女の人…
データでは見てたけど、まぁ…写真より老けて見える。
メリビット「よろしく」
と言って手を出して来た。
握手…か…
一応礼儀だと思い手を出し、握手を交わした。
綺麗で柔らかい手だった。
とても女性らしい手...
何も知らない穢れのない手…
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作者名:美歌 | 作成日時:2016年5月12日 0時