君が私の名を呼ぶから

伍 ページ6

芦屋side


自分の目の前で起きている事に頭が理解できず
言葉も反応もできなかったけど



(この子今妖怪殴った！？二回も！！

しかもその1人うちの依頼主何ですけど！

たんこぶ出来てるし



安倍さんも状況が把握できていないのか驚いた顔のままだ



誰か、誰でもいいから分かるように説明してー！)





1人挙動不審になっていると安倍さんが咳払いをする


安倍「貴方は夏目レイコさんですか？」


芦屋「マジ！！」


『っ！！！』



突然の俺の大声に女の人はびっくりして俺の方に顔を向け
安倍さんからは睨まれる


芦屋「ご！ごめんなさい」



『あの…貴方方にも見えているのですか？』


安倍「はい、俺はモノノケ庵主、安倍晴齋
こっちはバイトの芦屋
で、そちらは今回の依頼主のつむり殿です
もう一度聞きます。


貴方は夏目レイコさんですか？」



(レイコさん(仮)は猫と顔を見合わせている


てか何その豚猫！)



『レイコさんは私の祖母です
随分前に他界しました
レイコさんと友人帳絡みという訳ですね
それにモノノケ庵って…』



ウサギ「A殿ー！大丈夫でしたかー？」


茂みからお洒落な服を着たウサギが出てくる



芦屋「妖怪増えたー！豚猫の次はウサギー！」


芦屋は大声で叫び腕の中にいたモジャを抱きしめる


安倍「芦屋うるせぇ！少し黙ってろ！」

先生「だーれが豚猫ダァ！私はAの用心棒のニャンコ先生だぞ！」

芦屋「猫が喋った！？」



『先生も、うるさいよ
とりあえず場所を移動しませんか？
誰が来るか分からないので』




レイコさん孫はそう言って森の中に入って言った



安倍の方を向くとコクリと頷き彼女の後を追った




芦屋「まって！なんで……
森の中ー！！」




芦屋の声は森中に木霊したとか

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