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四十伍 ページ46

立法の言葉に静寂が流れる

ニャンコ先生は持ってきた酒を飲み干し鋭い目を向ける


先生「本当の理由は他にあるのだろう」

『先生?どうしたの?』

すると立法はキセルの煙を吐き出し笑う。芦屋と安倍は驚き立法を見た


立法「モノノケ庵から聞いた時は純粋に会ってみたいって思ったんだけど、名字を聞いて驚いたんだよね
君…友人帳を作った夏目レイコの孫なんだって?」


Aはビクッと構える
友人帳の名前が出た事もそうだが、立法が放つオーラが先程とは違う事に気付いたからだった


立法「我々妖怪からしたらあんなもの呪いでしか無いからね。大事な自分の命をか弱い女の子が持ってるなんて
奪いにくる妖怪も多いだろう
悪いことは言わない


私に渡しなさい」

安倍と芦屋は驚いた顔をし、Aは無言で立法を見つめる


立法「私が名を呼んで返してあげるよ
そしたら君は妖怪に追われる事もなくなるだろう

さぁ…」

『すみません。お気持ちは嬉しいですが、これは祖母の物です
私には返す責任があります
だから…っ!』

Aは言いかけると手を抑えその場に倒れてしまった

シズク「ど、どうしたんじゃ!しっかりせい」

シズクが駆け寄り患部を探すと抑えていた腕は何かに掴まれた様な痣が広がっている

安倍「…立法の仕業なのか?」

立法「そうだよ
人間は危険だイツキ。特にその子は妖力が強くて妖怪を祓える力を持っている
殺す力も封じる力もある
そんな子が妖怪を危険に晒すモノを持っているのならここで…奪ってあげるよ
君の友人だからって私に手は出せないよねイツキ?」


安倍は歯を噛み締め立法を睨む
芦屋はAに駆け寄るが為すすべなく安倍を見つめる


その時安倍の脳裏には芦屋が行政に苦しめられている場面が浮かんだ

痣は全身に広がりAの顔はみるみる青くなり痛みに耐える

先生「例え妖怪の権力者であったとしても、私の獲物に手を出すとは覚悟はできているのだろうな」


猫の姿から本来の姿に戻り尖った爪を立法目がけて振り下ろす


安倍は手に威光を纏い止めようとする



先生/安倍/立法「「「!!!」」」

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設定タグ:不機嫌なモノノケ庵 , 安倍晴齋 , 夏目友人帳   
作品ジャンル:アニメ
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- オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月7日 22時) (レス) id: 7cb5057192 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月7日 22時

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