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『それってもしかして名取さんが言っていた旅館の事?』
名取に依頼があった旅館らしく、Aは名取を見た
名取「どうやらそうらしいね。まさか人間と妖から同じ依頼が来るとは
どうする一緒に来るかい?A」
名取の問いにコクリと頷くA
返事を聞くと明日その旅館に行けるよう藤原夫婦の了解を得て明日に備えるため帰っていった
そうして当日
名取の車で旅館のある村へと来て旅館周辺の妖達に事情を聴いていると名取が暗い顔をして戻ってくる
『何かあったんですか?』
背の高い名取の顔を覗き込む
Aは黒のタンクトップにピンクのシャツを羽織っているが、身長差でタンクトップから白い肌と胸元が見えてしまい慌てて顔を晒す名取
その行動にどうしたのかとAは頭を傾げた
名取「(無自覚程怖いものはないな…)旅館の奥にある森の中に的場一門の別荘があるんだけど
どうやら的場もこちらに来ているようなんだ
鉢合わせなきゃいいけど…」
的場という言葉にAの顔から血の気が引く
以前的場に拉致られたり、ニャンコ先生を傷つけられたりと嫌な過去しかない為
警戒心むき出しのA
会わないことを願いながら森を散策すると雨が降り出した
びしょ濡れになり旅館に戻り
温泉、夕食を終えると突然A達の押入れから嫌な気配を感じる
襖を開けると壺が入っていた
名取/先生「「『うわぁぁ!』」」
パタンと扉を慌てて閉める
一呼吸置いてゆっくり開けると蓋に穴が空いているのを見つける
名取「ここから身体の一部が出て来たんだろうね」
先生「だがこの壺からは殆ど妖気が感じんぞ
もう殆どが抜け出したんだろうな」
『て、事はここにいる人たちが危ない!
早く見つけてどうにかしないと!』
名取の話も聞かずAは部屋から飛び出していった
旅館内を走っていると小さな妖怪が"恐ろしや恐ろしや、封印が解ける"と慌てている
事情を聞く為後を追い庭に出て話を聞いている最中安倍が庭の窓を開け、それに驚いた妖は逃げ出してしまった
詳しく話を聞こうと後を追おうとするAを安倍が手を掴んだ為叶わなかった
安倍達に事情を話す事となりAは借りている部屋に戻って来た
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、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月7日 22時) (レス) id: 7cb5057192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月7日 22時