拾玖 ページ20
17時前に多軌家へ行くと目を輝かせたながら待っていた
多軌「さぁさぁ!Aちゃん!待ってたんだよ!
安倍さんは着物着てるから…
芦屋さんはどうですか?ウチに男用のもあるんです」
芦屋「いいんですか!是非!」
そう言い安倍は茶室で待つことになり2人を待った
芦屋「安倍さーんどうですか?」
深緑の着物に黒の帯を締めた芦屋は嬉しそうに入ってくる
安倍「あぁ゛?
今日はピンクの花柄じゃねーんだ」
芦屋「それ隠世用のやつでしょう!?
忘れて下さいよ!」
頬を赤らめキャンキャン吠える芦屋に煩いとジェスチャーする
空いた襖の隙間から顔だけ覗かせる多軌と、障子に映るシルエットはAだろう
多軌「じゃーん!あれ?
ちょっとAちゃん!出てきなよ」
ジャーンと自分で効果音をつけ
オレンジと白を基調とした椿や模様があしらわれた浴衣を見せる多軌だが
もう1人いない事に気がつく
Aの手を引っ張り無理やり登場させた
芦屋「おお!2人とも可愛いね!///」
安倍「!///」
赤を基調に蝶と牡丹の柄
帯は金色の模様が施され綺麗な感じでまとめられているAが恥ずかしそうに立っていた
髪も編み込み、サイドでお団子にされている
多軌「ふぅー!どんなもんだい!」
多軌は達成感を得ていた
『やりすぎだって多軌!変だよ絶対!』
多軌「何言ってるの?芦屋君だって可愛いって言ってるよ!Aちゃんは少しはファッションに興味を持って!」
一緒にショッピングとか行きたいのにー!と叫んでいる多軌を他所に安倍はAの姿に釘付けになっていた
安倍の視線に気づいたのかAは困った顔をして微笑む
その微笑みすら安倍の鼓動を促進させるのは十分だった
172人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月7日 22時) (レス) id: 7cb5057192 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月7日 22時