拾漆 ページ18
安倍「『ビク！』んだよ！」
芦屋「そう言えば俺、お礼にケーキを買ってきたんです
ぶつかった時少し崩れちゃったかも
美味しいって有名所だから味は大丈夫だと思うけど」
『なら、紅茶とかの方がいいですよね
少し待ってて下さい！』
そういうとAは部屋を出た
廊下から足音が聞こえなくなったのを確認し安倍が口を開く
安倍「…先程の事は多いんですか？」
Aが妖に襲われた時の事だろう
ニャンコ先生はコクリと頷く
先生「アイツは自分が思っている以上に感情移入する癖があるからな
痛い目にあっても変わらんので困っているのだ」
座布団の上に丸くなりため息をつくニャンコ先生
芦屋と安倍は変に納得してしまう
少し話し込むとお茶の用意が出来たのかAが襖を開けそれぞれにお茶を配り
芦屋が買ってきたケーキを頬張る
『わ！すごく美味しいです
ありがとうございます芦屋さん！
それにこんな綺麗なお花まで！』
芦屋「どーいたしまして！
それに俺のことは花繪でいいよ。タメなんだから敬語もいらないし」
『え？……とじゃぁ…私も名前でいい…よ…花繪？』
芦屋「ウンウン///
よろしくねA！」
2人の様子に面白くないと言う表情の安倍は咳払いをした
安倍「A殿、昨日は誠に感謝致します
お陰でつむり殿を祓う事が出来ました」
今度は安倍が床に手をつき深々と頭を下げる
『ちょ！謝礼しないで下さいって言ったじゃないですか！その……友達…になってくれたんですから//
花繪と同じように名前呼び捨てで構いませんし、タメ口でいいですから！
頭上げて下さい！！』
友達と言うフレーズに嬉しそうな表情のA
その顔に芦屋と安倍は頬を赤らめる
安倍「じゃぁ、俺のことも呼び捨てで」
『えーっと、晴齋…さん？』
安倍「呼び捨てでいいって言ってんじゃねぇか！」
『や、なんか…風格があると言うか
呼び捨てとか恐れ多いというか…』
恥ずかしそうにニャンコ先生を抱きしめ顔を埋めるA
安倍/芦屋「「(ヤベェ可愛い！)/(ちょ！可愛いなぁ！)」」
前の男2人がそんな風に思っていた事はニャンコ先生しか知らない
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作者名：シェリー | 作成日時：2018年8月7日 22時
