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廿弐 ページ23

名取の冷たい一言に安倍の眉毛がピクリと動いた

安倍「は…『名取さん!』Σ!」


突然のAの叱るような声に双方驚いている

『晴齋さんと、名取さんの祓い方は確かに違いますが
私は少なくとも晴齋さんの祓い方には感動しています
……祓われることに対してあんなに嬉しそうな妖は見た事ありません
隠世って言う所がどんな所かは想像つきませんけど
優しく、力の弱い妖達が幸せに暮らせるのなら…
名取「本当にAは甘いね」!!』


Aの話を遮るように冷たく言い放つ名取

それは憎悪の表情を含んでいた


名取「妖は悪だ
君はいい加減自分の立ち位置を考えたらどうだい?
妖につくのか、人間につくのか
…A、君は人間だ、妖に感情移入し過ぎだよ」



名取の言葉にピクリと肩を震わせるA

そう、これを言われるのは二度目だった



曖昧な立場では双方を危険に晒してしまう
頭ではわかっているのに見過ごす事などできない


晴齋は人間より妖の為に働いている

Aとはそもそも覚悟が違う


頭が真っ白になり、思考が停止する

すると頭にポンポンと暖かい手が乗せられた



安倍「名取殿が妖怪を憎んでいるのは分かりました
ですがそれは貴方の場合だ
Aは関係ない
それに妖全てが悪なわけではありません
そこは譲れません」


強く言い放った安倍にAは涙が出そうになる

そう、全ての妖が悪いわけじゃない

人間の影響を受けて悪になるやつだっていっぱい見てきた





Aは目尻を擦ると優しく二人に微笑む


『もう喧嘩しないで下さい
名取さん、私はまだどっちにつくか決められません
でも、出会ってきた仲間、柊や名取さんの式の笹後に瓜姫だって大事な仲間です
仲間に何かあれば全力で助けます
もちろん名取さんに何かあればすぐに駆けつけます
だから、今はこれ以上は考えられません』

廿惨→←廿壱



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設定タグ:不機嫌なモノノケ庵 , 安倍晴齋 , 夏目友人帳   
作品ジャンル:アニメ
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- オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月7日 22時) (レス) id: 7cb5057192 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月7日 22時

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