弐 ページ3
一方その頃
芦屋「安倍さん、今日の依頼って?」
安倍「今から依頼主が来る、煩くすんなよ」
<依頼主が来られたわ、出迎えてあげて>
モノノケ庵が掛け軸に文字を映す
芦屋花繪はゆっくりと扉を開く
するとお面をつけ着物を着た女の人が現れた
芦屋「ひ!幽霊!?」
安倍「おい!失礼だろうが!
うちのバイトが失礼しました、どうぞお掛け下さい」
芦屋の大袈裟な反応にキレながら注意をし
客人に茶を立てる
立てたお茶を差し出し要件を訪ねる安倍
「実は人の子を探しているんです」
芦屋「どんな人なんですか?」
「夏目レイコと言う女なのだ
私はアイツとの勝負に負けて名を奪われてしまった
しかしアイツはこの50年私の名を一度も呼ばない
アイツを探しにここまでやって来たはいいがもう疲れてしまったのだよ
モノノケ庵主人殿、友人帳を探してはくれないだろうか」
少し考え込む安倍
横目でチラリと安倍を見つめる芦屋
すると芦屋は気になった事を口にした
芦屋「あの、名前を奪うってどういう事ですか?」
安倍「あぁ゛?詳しくは知らねぇけど
巷でそんな事言っていた奴が居たな
(妖怪から名前を奪うのは禁術
そんな事できる奴いんだな…)
その依頼お受けしましょう」
「ありがとうございます
私はつむりと言います
どうか、名を返してもらい隠世へ祓って下さい」
深々と頭を下げるつむりに対し、安倍も姿勢を正し頭を下げる
____全てはここから縁が結ばれる
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、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月7日 22時) (レス) id: 7cb5057192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月7日 22時