君が私の名を呼ぶから

拾肆 ページ15

フラフラな足取りで先程まで彼女が寝ていた布団に近づく
畳で寝ていたお陰で体が痛い
がしかし…


安倍「このままじゃ寝れねぇな…///」


安倍は掛け布団の上に横になった
にわかに布団から彼女の匂いが香る


安倍「だーもー！何だって言うんだよ///」


1人格闘し眠れない夜となった









モノノケ庵から自分の部屋に入ると
ニャンコ先生がAの姿のまま酒瓶を持ち布団の上で寝ていた


『何やってるのよ先生ったら…』


ゴンっと音と共に先生の変化が解ける


招き猫の姿になり頭を摩っていた


先生「何をするA！せっかくお前に化けて塔子達を安心させてやったと言うのに」


『だからって私の姿で酒飲まないでよ
塔子さん達に見つかったらどうするつもりなの？
あいたたた…』



殴った衝撃で忘れていた怪我が疼く
患部を押さえ布団の上に横になった


先生「なんだ？何にもなかったのか？」

『何もって、何が？』


先生「そりゃお前、怪我人とはいえ一つの空間に男女が居れば、する事と言ったらアレであろう」



先生の話の主旨が見えず体を持ち上げ先生の方を向くとAは頭を傾げる



先生「…どこまで阿呆なのだ…お前は」


『え？何でいきなり喧嘩売られてるの？』


先生はAの周りに居る男たちを哀れむような目で遠くを見た



『まぁいいや、今日12時に安倍さん達が遊びに来るって
早く起きて七辻屋のお饅頭でも買いに行こうね先生』


ニャンコ先生の背中を撫でながら深い眠りについた









＿＿＿＿＿
読みに来て下さってありがとうございます！


こらからも沢山のキャラクターを登場させて行きたいと思います！！


名取さんとか、的場さんとか、田沼達とか、
隠世のキャラクターもいつかは登場させたいと思います


ホリックとの絡みはまだ先です



これからもよろしくお願いします

拾伍→←拾惨

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す