I want to live quietly (ページ8)

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お勉強ページ8

美空大丈夫そう?
Aうん大丈夫そう。それより美空!頼みがあるんだが…
Aノート見せてもらえない?
美空休んでる間の?
いいよ～
Aさっすが美空!ありがとう!早速今日のやつ…
キャラOK、ちょっとまっててね
A了解っ!

さすが美空…(2回目)
美空はちょっと(かなり)天然だが、優しく、何よりノートが綺麗で見易い！

こういう時の美空頼み…
失礼なことを考えながらぼーっとして、その日はすごした。

次の日は、意外な来客が来た。

｢せ、先生！？｣

担任の先生が来てくれたのだ。心配そうにしながら私にプリントをくれた。

｢ノートは、奥田(美空の苗字)に借りるんでしょ？｣
｢さすが先生、よく分かってますね｣

私がおどけると、先生も笑った。その後、しばらく雑談が続き、先生は帰り際、私を振り返って言った。

｢水咲は、強いな。｣
｢へ？｣
｢めちゃくちゃ痛いでしょ？今｣
｢あ、はは、先生にはお見通しですね｣
｢まあね｣
｢はは…｣

心がズキズキする。

(痛いよ。すごい。)

お腹じゃなく、こころがね。

私がつらそうにしているのをどう察したのか、頑張れよ、って言いながら、先生は病室を出ていった。

｢やっぱり、痛いんだな…｣

刺された｢はず｣のお腹をさすり、私は大きなため息を吐いた。

｢上手く、やらなきゃね｣

ここでも、本当の自分は、ない。

｢1人の時は、別だけど♪｣

サッとスマホを取り出す。画面の先には、尊い尊い推しがいる。はずなのだが…

｢そうだったァァ謎に画像ないんだったァァァ(泣)神だろうが許さんぞぉぉー…ん？｣
『残り5%です』

そう言えば、このケータイ、もうあんまり充電ない…

お母さんが持ってきてくれた荷物の中に、充電器がないか探した時、手に微量の電気が流れた気がして、携帯を見ると、

｢あ、あれっ？おかしいな、さっきは50パーセントくらいしかなかったのに…｣

今は、80パーセントまで上がっている。

｢温度の違い、かなぁ…？｣

機械のあれそれは詳しくはわからないけど、お父さんが言うには、ケータイは空気の温度によって、充電の消費量が変わるらしい。なんなら充電量も。

それのたぐいだと思って、思い込んで、気づくとジョルノの電話番号をプッシュしていた手を止めた。

もしこの時、ジョルノに連絡していれば、

こんなことにはならなかったのかな

ねぇ____