I want to live quietly (ページ44)

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心の落ち着きと勉強の仕方ページ44

｢ジョルノからだ…！｣

そこには、Aの無事を祈った文章と、すぐに日本へ向かうこと。そして。

｢ふふ、お土産って…｣

Aの顔に自然と笑みが零れた。
感謝のメールを返すと、すぐに返信が来た。

｢怖いならずっとメールしてようって…｣

だがしかし。眠りたくもないし、このまま話し続けてみようか。

｢じゃあ…雑談でもする？…っと｣
『いいですよ』
｢はは、返信はえぇ｣

(なんなら、原作で気になってることとか聞いちまえ！！)

色々質問しているうちに、ジョルノの学校の話になる。そこで、Aが特に気になっている話題を持ち上げた。

Aジョルノは今、学校行ってるの?
ジョルノまぁ、仕事はない時は。主に図書館に入り浸りですが
A図書館…勉強はどうしてるの?
ジョルノ教わるべきことは特にありませんからねぇ…
Aなにそれ皮肉w?私なんてついていくだけで精一杯だってのにww
ジョルノそれなら、僕が教えましょうか?

｢えっ、マジか！｣

ほぼ机に突っ伏していたAはガバッと体を起こし、｢お願いします!!｣と返事をし、スクールバッグの中から教科書類を取りだした―――。

.☆.｡.:.+*:ﾟ+｡ .ﾟ･*..☆.｡.:*
(露伴先生side)

Aはもう、寝てしまっているだろうか。
家を開けたのはほんの15分前だが、もう夜も深い。Aは寝ていないにしろ、もう自室に戻っていることだろう。

｢??明かりがついてる…｣

一応、音を立てないようにそっと玄関を開けて、Aの部屋の方へ行く。1度ノックするが返事がない。しかし電気はついたままだ。
嫌な予感がしてドアを開けかけ、見えた景色に驚いた。

そこには、うずたかく積まれた教科書の間で、机に突っ伏したまま、すーすーと穏やかな寝息をたてるAがいた。その手にはスマホがあり、画面にはAとジョルノが会話していた記録が残されていた。
どうやら勉強を教えて貰っていたらしい。

(さしずめAは寝落ちってところかな…)

露伴はため息をついてからブランケットかなにかを肩に被せようと考え、ふとその手を止めた。

｢これで、よし…と｣

俗に言うお姫様抱っこというやつで彼女を抱き上げベッドに寝かせると布団をかぶせ、その幸せそうな寝顔を見つめる。

｢今日は、悪夢は見ないのか｣

露伴の小さな、本当に小さな囁きは、誰かに聞かれることも無いまま闇に溶けて消えていった。