【あんスタ】プロデューサーは今日も自由です!

2B乱入の昼休み-1 ページ17

『はぁ…面倒だなぁ。』

私はそう呟きながら2Bの教室へ向かった。

ちなみにお昼ご飯は前の時間_自習をサボって食べてきたので問題無い。

2Bからはざわざわとした声が聴こえてくるので、早速乱入しようと思う。

…時々嫌そうな声も混じっているなんて、知らない。

『2Bのみんなこんにちは〜元気？』

みか「…全然元気やないけど…」

弓弦「何かご用事でもありましたか…？」

クラスのほとんどが疲れきった表情をしている。だいたいの原因はわかるが、それほどとは…

『…お邪魔しま〜す』

麗奈「…ねぇ」

『どうしたの〜？麗奈ちゃん！』

麗奈「なんでA先輩が入ってくるんですかぁ？…邪魔者扱いしたい訳じゃないですけどぉ、クラスの話し合いなんでぇ…」

絶対邪魔者扱いしてるよね麗奈。
…とは立場上言えないので。

『あ〜、駄目だったかな？…みんな？』

あきらかに残念そうな顔をして言う。

ちなみに演技ではなく本心だ。ここで邪魔だと言われたら立ち直れないかもしれない。

数秒の沈黙があり、私が再び口を開こうとした時。

凛月「良いんじゃない？居ても。」

真緒「騒いだら駄目だけどな？」

その二人の言葉をきっかけに、クラスのほとんどから肯定の言葉が出た。

『…！…ありがとう、みんな！麗奈ちゃんもそれで大丈夫だよね？』

麗奈「…そうですねぇ、私もA先輩が居てくれて心強いですぅ！」

嘘吐け、絶対思ってないぞ。

まぁ、これでひとまずは安心かな〜。

ここで出ていけ！とか言われたら計画が失敗してしまう。

『ところで、何の話し合いしてたの？プロデューサーとして聞いておきたいんだけど…』

知ってる。修学旅行の班決めだよね！

弓弦「修学旅行の班決めですよ。そういえば、A様もプロデューサーとして修学旅行に同行するのですか？」

『あはは、それが旅行じゃないんだよね〜。ちょうどとあるユニットが修学旅行近くの会場でライブするから、ホテルだけ同じだよ。』

ホテルだけ同じ、と聞いて2Bの生徒たちはとあるユニットはどこか、部屋はどうなるのか、などと質問を口にし始めた。

『とあるユニットってのは…あとのお楽しみかなぁ。部屋は多分一人部屋かな？』

私はその後いくつか質問に答えて、話し合いに戻るよう促した。

…ただ一人だけ、きつい視線を向けているのに気付かないふりをして。

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