【ドラクエXI】もしも主人公が女だったら？第四章

冒険の書154 ページ11

in 宿屋

お風呂と寝るとき以外ずっと身に付けている腕輪を見る。

やっぱり、綺麗だなあ。照明の灯りを受けて淡い光を放つ蒼い宝石。

………そういえば、カミュには何もお返ししてない。

いつも何かしてもらってばかり。

「お返しがしたい。」

この町、何か売っているかな？時計の針は18時を指している。

この時間ならまだお店やってるかも。幸い、カミュは今シャワーだ。

出掛けるならば今がチャンス。

物音を立てないよう、いつもの鞄を持ってゆっくりと部屋を出る。

更に周りに仲間の姿がないかを確認して、宿屋を出る。

ここまで来れば大丈夫だろう。確か、あっちのほうに土産屋があったはず。

.

.

「どっちにしよう…」

チョーカーかハンカチで悩むこと数分。

アクセサリーをもらったから、アクセサリーで返そうかなと思ったのだけど…

隣に置いてあったハンカチに遂目がいってしまい、今に至る。

チョーカーは、この町の名物武闘会をイメージしたデザイン。

ハンカチは、この町には関係のない普通のデザインだが…

「このハンカチ、カミュにぴったりなんだよねぇ」

生憎、両方買っちゃえなんていえるほどのゴールドは持ち合わせていない。

「いらっしゃいませ。お土産をお探しですか？」

「うぇ？あ、はい」

変な声でた…恥ずかしい。

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