発作の脅威（翔）11 ページ7
松岡side
和にもあんな事言って...
今は自分を守る為に必死なんだ翔も...と病室から出てきた和を慰める。
まだ翔は急性期だからリハビリ次第では可能性はまだまだある。
しかし安静期でもあるからベッド上でのリハビリになるけどな...
これからの事をナースステーションで考えている時に翔の先輩...俺の同僚が隣席に来た。
先輩「慣れない環境の病院に１ヶ月もいたんだ。久しぶりにコッチに帰ったきたから...甘えさせてやってくれ。翔くんもまだ気持ちの整理出来ていないはずなんだ...」
この俺でさえ後遺症のことでショックなんだ...って手で頭を抱え込んでしまった。
先輩「...でも良く意識戻ったよ本当に。まじで最初会った時は医者の俺でも、もう無理...って感じたくらい。向こうの主治医には俺も頭下がる思いだわ...」
蘇生まで40分って聞いた時はまじかって。
それで目が覚めて今のところ身体は足のみ。
本当なら目が覚めずに脳死の可能性も高かったぐらい。
良く生きた...まじで。
先輩「俺も翔くんの様子良く見たりするから。今のままじゃ、変な行動起こす予感しかないからさ。」
精神的に今はかなり状態が悪い。
自傷行為とかさ患者さん次第ではあるから。
そこは俺は何も出来ないからプロに任せるしかない。
＊
智side
「しょーお？ん....わかるね。」
肩を叩いたら意識が戻るけど、注意してないと同じことが2回3回って起きる。
これもどうやら後遺症の分類に入るらしくて。
症状は深いな...って。
「今日は暑いねぇ...日陰行こっか。」
主治医の先生が久しぶりに外に行ってみたら？って助言してくれて屋上に。
中庭でも良かったんだけど人が多いから屋上に。
まだ器具も付けているからストレッチャー型の車椅子を借りてね。
日陰にあるベンチに座り横に翔の車椅子を横付けした。
発作が起きた7月より外の気温は熱く、すぐ熱中症になってしまいそう。
少し今日は風があって心地いい。
さすがに翔が熱中症になったら可哀想な思いさせちゃうからすぐ中に行くけどね。
智「暑くなったね、戻ろうか」
翔の額に汗が出てきたから戻ることに。
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年8月24日 23時
