セーラー服の鶴丸国永にいろいろされたいしちゃいたい【鶴丸国永】 (ページ2)

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「わぁ懐かしいの出てきた。」

ある日の午後の執務室。
審神者は突然掃除がしたくなった。
それは仕事中や勉強中によくある衝動である。

この本丸の審神者である私はその衝動のままにごちゃごちゃとした押入れや机の引き出しを漁り片付け始めた。

引き出しは先程粗方片付き、今は押入れの中を掃除中だった。
そこで見つけたのが、冒頭で言った“懐かしいの”。
私が現世の学生だった頃に着ていたセーラー服である。

古びて黄ばんだ白い布地に、紺のセーラーカラーに入った白いライン。胸元につける、今は外されている赤いリボンが眩しい。
その一般的なセーラー服は、草臥れた大人になっている私にはとても眩しく思えた。

その懐かしいブツを眺めていると、ふと、間抜けな笛の音が部屋に響く。
一瞬不思議に思うも、この部屋には、私と近侍の２人しか居ない。ならば彼しか居ないだろう。

へたくそだなぁと内心思いながらも振り向くと、そこには予想した通り、最近買い与えたばかりのオカリナを咥えた真っ白な刀剣男士、鶴丸国永の姿。

彼は振り返った私を見ると、その金色の目を逸らさず、また一息、オカリナを吹く。

また、部屋に間抜けな笛の音が響いた。

そのあまりにも間抜けな姿に、ふふっと微笑む。
それと同時に、手に持ったセーラー服と目の前の鶴丸を見て、思いついた。

「そーだ、ねえ鶴丸、この服着ない？」

これが、全ての始まりである。

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