悪魔の囁き②【魔入間】 (ページ4)

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４７話ページ4

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　使い魔形態から無事にカルエゴくんが元の姿に戻った所で、カムカムさんに見つからないよう周囲に注意をしながら、2人で職員室へ。

「あっ、カルエゴ先生にA先生！2人とも今まで何処に行ってたんですか？職員会議、もう終わっちゃいましたよ」

　職員室へ入ると、職員会議を終えた教員達が丁度会議室から此方へ戻って来た所だった。

「……」
「あー、えぇっと…実は少しトラブルがありまして…あの、理事長は何処に……」

　絶対に理由を話したくないのだろう。カルエゴくんは固く口を結んだまま開こうとしなかったので、代わりに私が答える。しかし、カルエゴくんが使い魔になっていた事は言えないので言葉を濁した。

「理事長なら、会議が終わった後そのまますぐに理事長室へ戻られましたよ」
「分かりました。ありがとうございます」

　理事長が何処に居るのかを教えてもらい、職員会議で決まった結果を聞く為に急いで理事長室へ向かう。

「失礼します」
「はーい、どうぞ〜」

　ノックをして部屋の中へ入ると、サリバン様は先の職員会議で決まった内容を纏めた物であろう複数枚の書類を手にしていた。

「2人とも、そろそろ来る頃かなと思ってたよ。はい、これ」

　そう言って、サリバン様から手にしていた書類を手渡される。

「いつまで待っても君達が会議室に来ないから、悪いけど勝手に会議は進めさせてもらったよ」
「それはその…申し訳ありませんでした……」

　私が謝ると、カルエゴくん凄い顔してるけど欠席した理由は聞かない方が良い？と理事長にひっそりと聞かれる。

「お、お願いします……」

　これ以上カルエゴくんに余計な刺激を与えないようにしなければ、また彼の怒りが爆発してしまう。

「まぁ、とにかく！書類にも書いてある通り、君達2人は問題児(アブノーマル)クラスの担任と副担任に決まったから宜しくね〜！」

　書類を見てみると、担任の欄にカルエゴくんの名前。そして、副担任の欄に私の名前が書かれている。

「今朝理事長が仰っていた特別な役職って、副担任の事だったんですね」
「うん！でもそれだけじゃないよ〜。なんて言ったって問題児(アブノーマル)クラスの副担任だから、特別中の特別！あ、ちなみに問題児(アブノーマル)クラスには入間くん達も居るよ〜！」
「……ッ！」

　入間くんの名前を出された途端に、カルエゴくんは祖父である理事長の前で露骨に嫌な顔をした。

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