▽ラッキー24 ページ30
トドside
2人きりになり、もう5分が経つ。
Aは、まだなにも話してくれない。
「A、ちょっとずつでいいんだ。
ボクに何があったか話してくれないかな?」
「なんも、ない…って。」
「それは嘘なの知ってるから。ほら、頑張って。」
「……。」
昔からAは強がりだった。
小さい時もそう。
あれは幼稚園の頃だったかな。
今日と同じメンバーで遊んでいて、帰る時だった。
Aの歩き方が変で、聞いても何も答えてくれなかった。
結局、“あの人”が問い詰めたら、Aが泣き始めて「歩けない」って言い出して、病院行ったら骨折って分かった。
やっぱり、ボクじゃダメなのかな。
.
“あの人”____おそ松さん兄さんじゃなきゃ。
.
「お願いだよA。強がってないで、ボクに話してみて?」
「………。」
しかし、Aはまだ黙りこくっている。
すると、
「…苦しい……!」
「!?」
“どこか悪いの?”そう聞こうとしたら、Aは泣き始めて語り出した。
「……カラ松の時と同んなじなの…!胸が苦しいの!私、私…っ!!」
「A、落ち着いて。
話してくれてありがと。悩んでたよね。」
「トド松…っ!」
「おいで。」
その後、Aはボクの胸に飛び込んできた。
腰に腕を回せば、ボクの腕の中にすっぽり収まってしまう。
「…やっぱり女の子だなぁ。」
ボクはうわ言の様に呟くと、それからAの頭を泣き止むまでずっと撫でていた。
向こうの方で何か音がしたけど、今はそんなことはどうでもよかった。
「落ち着いた?」
「…うん。ごめん。ありがとう。」
「ううん、それはいいんだよ。
自分の気持ちには気付けた?」
「…そーだね。割と、海行く前から違和感は感じてたんだ、おそ松に対して。
それがまさか…好き、だなんて……。」
「う〜ん…。またボクに相談して。
おそ松兄さんは、Aのこと大好きだし、絶対チャンスはあるんだから、協力するからね!」
「トド松ありがとう。本当に優しいね。頼りになるよ。」
「そうかな?ありがとう。
それじゃ、みんなのとこ戻ろっか。」
「うん。」
そしてボクらは、来た道と同じようにみんなのところへ帰った。
実はAの気持ち分かってたなんて言ったら驚くかな。
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みかん(プロフ) - ショボンさん» ずっと前から…!! めっちゃ心にグッときましたぁぁっ!! ありがとうございます! 頑張りますねっ (2017年6月4日 8時) (レス) id: 4a90b9c000 (このIDを非表示/違反報告)
ショボン - ずっと前から応援してます!!らぶです!!更新頑張って下さいね(`・ω・´) (2017年6月3日 23時) (レス) id: 4207e65018 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 菘さん» んんんっっありがとう! (2017年5月6日 16時) (レス) id: 4a90b9c000 (このIDを非表示/違反報告)
菘(プロフ) - みかんさん» みかんちゃん!赤星おめでとう!これからも更新頑張ってね♪ (2017年5月6日 9時) (レス) id: 9089b3a945 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - あずまさん» 出来たんですよぉぉ! 今隣にいます←← 頑張りますねっ (2017年4月30日 14時) (レス) id: 4a90b9c000 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2016年9月27日 18時