嘘つきの私と最後の一年六時間目 (ページ7)

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教員試験の時間ページ7

「さて皆さん。晴れて全員E組を脱ける資格を得たわけですが…この山から出たい人はまだいますか?」

第2の刃も磨きあげてまで暗殺を辞めたい生徒なんて此処にはいないと先生も分かっているはずだ

(これからが本番だと言うのに先生も意地が悪い)

皆が暗殺を続ける意思を見せれば教壇に立つ超生物は呑気に茶を啜り生徒からのBB弾を避ける

「ヌルフフフ、茨の道を選びますねぇ。では、今回の褒美に先生の弱点を教えてあげ…」

刹那、ガラスの割れる音と共に襲いかかる校舎全体の震動に皆が椅子から転げ落ちる

音の発信源は私達のいる教室よりも更に奥の教室あたり

「なっ…何で!?校舎が半分…無いッ!!」

メグが窓から顔を出して驚愕の事実を伝えるものだからすぐさま窓へと駆け出す
破壊の限りに動くショベルカーを先導するのはただ一人

『理事長……』

「退出の準備をしてください。今朝の理事長会で決定しました、この旧校舎は今日を以て取り壊します」

理事長はどうやらこの教室から私達を追い出して新しい牢獄のような新校舎へと移し、洗練されたE組を作りたいそうだ

理事長の教育理論の完成形を目指す為とはいえ、少し急な気がする
理事長がこうまでして強引な手を使うのは何だか意外だ

「どこまでも…自分の教育を貫くつもりですね」

こればかりは殺せんせーも予測できなかったのか微かに顔に汗粒を浮かせてる

理事長はそんな先生に一度背を向けると懐から一枚の紙を取り出してきた
あ、あれ前に一回だけ見たことある

「…ああ、勘違いなさらずに。私の教育にもうあなたは用済みだ、今ここで私があなたを殺します」

鷹岡にも押しつけてた、解雇通知だ