斬り合い ページ25
綱道「羅刹達の改良をしていてね。
みなさい、昼までも動ける羅刹達がついに完成したんだ。」
綱道の言葉に彼は哀れな羅刹達をみた。
正気を失い、ただ綱道の操り人形となっている羅刹達を・・
貴女「・・・。」
Aはソッと胸もとに隠している変若水を押さえた。
以前、山南の研究室から盗んだ変若水だ。
人を人ではないモノに変えてしまう恐ろしい劇薬に彼は心底唾棄する。
綱道「おや・・？」
彼はおもむろに変若水を手に持つと、
貴女「心底、軽蔑します。」
と、冷たい言い放ち、それを地面に叩きつけた。
血のような赤い液体がじんわりと地面に広がる。
それを見て綱道は鋭い眼差しをAに向けた。
綱道「軽蔑とは酷い言い草だねぇ。
ならば私の最高の研究成果を味わてみるといい。」
その言葉を合図に2人を取り囲んでいた羅刹達がAに刀を向け始めた。
銃を所持している者はその場に構え、赤い爛々とした瞳を光らせる。
見たところ、20人前後といった数だろうか。
1人で対処するには骨は折れそうな作業だが、致し方ない。
貴女「貴方がしている事を千鶴ちゃんが知ったらどんな気持ちになるのでしょうね。
本当に・・、軽蔑の言葉しかありません。」
その直後、綱道の目が見開かれた。
綱道「うるさい！！
行け！！羅刹達！！」
千鶴の名前に僅かな反応を見せたが、それを振り払うように綱道は叫んだ。
直後、一斉にかかってきた羅刹達に彼は抜刀すると心臓や首を貫いた。
一撃で急所をつかねばこちらの体力が消耗する。
確実に倒さなければ何度でも立ち上がってくるのだから。
貴女「はぁ！！」
息つく間もなく襲いかかる敵を斬り倒しながら、Aは武器用の針を左手に持つと敵の目に向けて投げはなった。
羅刹1「うぐっ！」
羅刹2「がっ！」
視界を失った羅刹は足を止め、苦しそうに目を両手で覆った。
だが、その間に背後から他の羅刹が襲いかかる。
貴女「っ！！」
間一髪、彼は身を屈めて敵の強靭から逃れる。
一息入れず、その敵を斬り伏せるが数で圧倒している相手は次の一撃を放った。
ギィン！！
激しい金属音と共に鍔迫り合いへ持ち込まれる。
ぶつかり合った刃はカタカタと音を立てて震えた。
無駄に体力を消耗すると感じ、彼は1度敵を押し込むといっきに斬り伏せた。
バンッ！！
貴女「っ！？」
突然聞こえた銃声と激痛。
右足に感じた違和感と共に、彼は地面に膝をつけた。
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岬鬼(プロフ) - iwaさん＞お久しぶりです！戻って参りました。 少しずつですが、完結できるよう更新していきます。安定しない活動になるかもしれませんが、これからもよろしくお願いします！ (2020年10月23日 19時) (
レス) id: 2999d52a99 (このIDを非表示/違反報告)
iwa(プロフ) - お帰りなさい。これからも無理しないでくださいね。 (2020年10月21日 21時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - kirinさん» kirinさん＞はじめまして！閲覧、コメントありがとうございます！以前から読んでいただけていたなんて、とても嬉しいです！これからも長く更新できない時期があったり、安定しない活動になるかもしれませんが、完結まで頑張って参ります！よろしくお願いします！ (2020年8月11日 16時) (レス) id: 2999d52a99 (このIDを非表示/違反報告)
kirin(プロフ) - はじめまして、初コメ失礼します。以前から読ませて頂いていまして、何度も読み返していたので更新再開されたとのことでとても嬉しいです！陰ながら応援しております！ (2020年8月11日 4時) (レス) id: dce83ecbd9 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - iwaさん» iwaさん>ありがとうございます！なかなか安定した更新は難しいですが、努力していきます！気長にのんびり待っていてくださると嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年7月8日 23時) (レス) id: 17ab3ad94f (このIDを非表示/違反報告)
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