不安定な能力 ページ11
土方「おい！どうした！？」
突如走り出したAに追い付いた土方は声を荒あげて問いただした。
貴女「銃声が聞こえた！
千里眼がどこかの戦場の音を聴かせただけかも知れないけど、なんだか良くない予感がする！」
もしかして、源さんと千鶴ちゃんが・・
貴女「っ・・！」
良くない事ばかり考えてしまう。
彼の千里眼は万能じゃない。
いつでも自分の視たい光景が視えるわけではない。
視たくないものが視える事だってある。
偶然、自分とは何ら関係のない場所を映してしまう事もある。
それほど不安定な能力なのだ。
貴女「アテにならない能力ではあるけど、何が起こってるかわからないでしょ？
それに淀城へ行った源さんと千鶴ちゃんも遅すぎる。」
土方「・・・そうだな。」
土方も彼の能力の事は承知している。
だからこそ、Aのこの予感を軽視する事が出来ないのだ。
土方「場所はわかるのか？」
貴女「うん、意識すれば千里眼が教えてくれるはず。」
彼は走りながら意識を深く沈めて行った。
湖面の様に静かな意識の上に波紋を立てる様に意識を動かしてゆく。
そうする事でゆっくりとその光景が、そこまでの道が浮かび上がる。
鬼の気配がする・・
貴女「トシさん、風間千景がいる。」
土方「！？」
貴女「この禍々しい気配を間違えるわけがない。
こんな強烈な気配を隠せるわけがないからね。」
土方「千鶴・・・」
土方は誰にも聞こえない声で千鶴の名を呼んだ。
悔し気で喉の奥から絞り出すような声だ。
貴女「トシさん・・」
彼の間近で感じた土方の感情はAへと流れ込んでいた。
普段は心に鍵をかけている土方だが、この時ばかりは感情があふれ出していた。
それを敏感に感じながら、Aは思う。
貴女「(風間がいるなら、これは好機だ。
鬼と接触するなら今しかない。)」
彼は迷いを断ち切つように前方を見た。
貴女「急ごう！」
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岬鬼(プロフ) - iwaさん＞お久しぶりです！戻って参りました。 少しずつですが、完結できるよう更新していきます。安定しない活動になるかもしれませんが、これからもよろしくお願いします！ (2020年10月23日 19時) (
レス) id: 2999d52a99 (このIDを非表示/違反報告)
iwa(プロフ) - お帰りなさい。これからも無理しないでくださいね。 (2020年10月21日 21時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - kirinさん» kirinさん＞はじめまして！閲覧、コメントありがとうございます！以前から読んでいただけていたなんて、とても嬉しいです！これからも長く更新できない時期があったり、安定しない活動になるかもしれませんが、完結まで頑張って参ります！よろしくお願いします！ (2020年8月11日 16時) (レス) id: 2999d52a99 (このIDを非表示/違反報告)
kirin(プロフ) - はじめまして、初コメ失礼します。以前から読ませて頂いていまして、何度も読み返していたので更新再開されたとのことでとても嬉しいです！陰ながら応援しております！ (2020年8月11日 4時) (レス) id: dce83ecbd9 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - iwaさん» iwaさん>ありがとうございます！なかなか安定した更新は難しいですが、努力していきます！気長にのんびり待っていてくださると嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年7月8日 23時) (レス) id: 17ab3ad94f (このIDを非表示/違反報告)
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