95 そのままでは届かない ページ21
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「あ〜、なんかAの家に来たの久しぶりな気がする」
『なんでお前は当たり前のように私の部屋に向かうのかな？』
私に次いで靴を脱いで玄関に上がり、私の母上に挨拶だけしてそのまま階段を上る及川。
あれ？ここ私の家だよね？九条家だよね？
そんな私の言葉など気にせず、私の部屋に入り床にあぐらをかいて座った及川にため息をつきたくなる。
もしかしなくてもコイツこのまま夕飯うちで食ってく気だわ。
ここまで来ると追い返す気すら失せてきたので、私も自分の荷物を下ろして寛ぐことにしよう。
「A、そっち部活はどう？そろそろでしょー？」
『知らんわ』
「へー、じゃあ及川さんたちに勝てそう？？」
『……知らんわ』
挑発じみたことをいう及川。
以前の私なら、心から本当にどうでもよさそうに返していたはずなのに、言い返そうとしてしまった。
やはり絆されてしまっていると、再確認。
それを見透かしたように笑う及川はうざい。
及川のくせに。
「ねえA」
『なんですか及川徹さん』
「いきなりなにその距離感！？」
うるせえ。
……で、なに。という風に見れば一瞬躊躇うような表情をしたあと、いつもの笑顔を貼り付けて。
「…俺が本当にお前を好きだと言ったら、Aはどうする？」
ああ、やっぱりコイツは殴りたくなる。
『そういうの本当にもういらねぇわ』
「ひど！」
性格が悪いのか、気遣いなのか。
それはお互い様なんだけどね。
どちらにせよ踏み込んでこないのなら、私も対応を変えはしない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＝作者＝
グイグイくる及川さんも好きだけど、本当に好きな子には臆病な及川さんも好き。笑顔の裏に伝えたいことを隠してできてしまった微妙な関係を止めれずにいてほしい。
それに気づいているけどなにもしない九条ちゃんちょっと鬼畜。まあ…元からそういう子だから仕方ないね()
……という感じで、表はコミカル裏はシリアス的なシリアルで書いてたんですが、色々複雑すぎてちょっと私も分からない。
というか、書いているときのテンションが夢主のテンションや性格、話の展開にかなり影響してしまうのが最近の悩み。
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マニ。(プロフ) - 未確認歩行物体さん» ✉️。この作品もとても面白いです！これからも応援してます！ (11月22日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - 私、占いツクールで布教活動をしているのですが、この作品のシリーズ、とても好きなので布教してもよろしいでしょうか？ (2022年3月24日 22時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - mooさん» はじめまして！わーい、たくさん褒めて頂きとても嬉しいです(*´∀｀*)こちらこそコメントありがとうございました！( ´ ▽ ` )/ (2021年8月9日 10時) (レス) id: a04ea61aea (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 初めまして、モテ期到来からの各ルートとオマケまで読めて最高でした！ありがとうございます！！ (2021年7月7日 16時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - きゃーぽんさん» きゃーぽんさん、コメントありがとうございます！完結してから4年経った今でも、この作品を見つけて読んでくださった方がいる事がとても嬉しいですヽ(；▽；)ノお褒めの言葉まで頂き、本当にありがとうございます！！ (2021年5月18日 22時) (レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
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