【ハイキュー】やったね、女の子は顔じゃないらしいよ。

32　全てにおいてどうでもいい ページ10

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『……なしたの』

「……あぁ…」



家に帰ると、弟が珍しく北川第一のジャージを着たままソファに横になって死んでいた。

いや死んでくれたいたら嬉しいんだけどね。


それにしてもジャージのままとか珍しい。

家では私と同じ楽な格好を求めてすぐスウェットに着替える癖に。


不思議に思い話しかけてみると弟は心底怠そうに

ゆっくりとソファから体を起こした。


なんかうざい。



「……今日も試合あってさー…マジ怠い」

『えっじゃあ昨日もあったの？』

「ああ…昨日は早く勝ったから早く帰れた」


それに『えっ勝ったの？』と返すと弟は

「ああ」と返して欠伸を溢した。


それからポツリと呟くように言葉を発した。









「＿＿めんどくせぇよな、全国出場とか」








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北川第一中学校が、圧倒的大差で全国への切符を手にしました！


そう、テレビの中のアナウンサーが言った。



テレビの画面には作り笑いをしてピースをしている弟が映っていて。


全国でも注目されてる選手だと騒がれていた。




それに私は、喉の奥から渇いた笑いを溢した。







その日の夜、及川から電話がかかってきて。


「Aの弟は一足早く全国行ったみたいだけど、

　 俺もウシワカちゃん倒して絶対全国に行くから

　 明日の決勝見に来てね！」


と言われた。




どうでもよすぎた。

明日学校あるし。




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