□黒尾鉄朗との出会い ページ7
▽
小さい頃、本当に小さい頃。
私が幼稚園児ぐらい時の記憶。
母が姉妹に会いに東京へ行くのについて行った日、私はその日初めていとこに会った。
『てつろー？』
「うん、てつろう！」
いとこという彼の名前を呼ぶと、彼はにかっと笑った。年相応の裏のない笑顔。
その時のことはあまり覚えていないけど、私は彼のその笑顔が大好きだったことは覚えている。
✱
✱
✱
それから数年経った、小学何年生かの夏休み。
私の両親が海外旅行に行く際、飛行機が怖くて乗りたくないと駄々をこねた私だけ夏休みの間いとこの家に預けられた。
そして、あの時のいとこと再会。
「俺のこと、覚えてるか？」
『うん、すっごい昔に話したよね』
当時の黒尾は、いつかの記憶のように私に気軽に話しかけてきた。
けど私は、まるで初対面のように緊張していた。だってすっごく前に仲良くしただけだし。その時は大好きだった気がするけど、あれから何年も経ってるし。いとこと言っても、一応、年上なわけだし、さ。
まぁどっちにしろ結果的にコミュカが低い方じゃなかったから三日ほどで打ち解けれたけど。
それからは仲良く年相応の遊びやバレーを教えて貰って遊んだ。それを通して研磨くんとも仲良くなれた。
そうなればもう楽しくて時間なんてあっという間に過ぎていき、宿題が何も終わっていないまま宮城に帰る日になった。
『またね！鉄朗くん、研磨くん！』
「おう！また来いよ！」
「またね、A」
母は黒尾の母親とキャーキャーと抱きつきあったりしてた。よっぽど仲が良いみたいだ。
そしてなぜかそれを機に、冬休みや春休みゴールデンウィークなど、毎年何回でも連休や長い休みがあるとやたらに東京に行くようになった。
『黒尾〜研磨くんは？』
「俺なんで名字呼びに変更されたの」
『好きじゃないから』
「おま、いとこだろ！？」
そして私が中学生になるころには黒尾は中三。
いとこという関係は変わらないけど、なんていうか黒尾の性格が段々と腹黒くなっていき、つまりそのせいで私も段々と性格と口調が悪くなっていった。
弟は黒尾とつるむことで元からの性格の悪さに磨きがかかった。
ただ、研磨くんだけは今も昔も変わらずに天使でいます。
・
Aが十歳辺りから黒尾家との交流が盛んに
Aの母親(妹)と黒尾の母親(姉)で姉妹。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2093人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
極楽浄土に行きたいならゴキジェット持ってった方がいいよ〜 - ま"っで、無理。主人公の性格とかほんま何？見てるこっちまでわらけてくるのにいきなり恋愛要素入れてくるじゃないですかぁ！？ﾎﾝﾄｯｯふざけんなよっ！？(尊さ故のガチギレ)人生のお供にしたい作品。いやリアルガチで。 (2022年1月5日 23時) (
レス) @page15 id: bf78a119bb (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - 連載中にだいぶ放置していたのもあり、数年も挟んでまとめての返信になってしまいすみません…！コメントは当時に読ませて頂いてました、たくさんの感想を頂けて本当に嬉しかったです！ありがとうございました！ (2021年5月3日 13時) (レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 番外編おもしろかったです。コメントめっっっちゃ遅くてすみません。応援してます。 (2016年8月21日 7時) (レス) id: 56602a1313 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 - 155cm！？私、小4でそのくらいあった……… (2016年3月3日 21時) (レス) id: e9021b85da (このIDを非表示/違反報告)
えるの - 東京喰種、好きなんですか!?私、凄い好きなんですよ!!この作品、とても面白いので、頑張ってください!! (2016年2月13日 22時) (レス) id: 963cfa1c8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
