【ハイキュー】やったね、女の子は顔じゃないらしいよ。

【ハロウィン】私も絆されてた【及川徹】 ページ30

Ifでハロウィン番外。
(いつも通り)文章的に終わってます
及川さんの出番が少ないので及川さん
▽






今日は十月三十一日。

ハロウィンですね。


つまり、私の考えが間違っていなければの話。




『…ただいまー』

「お帰りA！」

『やっぱり来てた！』



我が家に及川さんが来ているわけです。


なんで人の家に簡単に入れるのかなこの人。

あっ、私のお母さんが及川に絆されてるからだわ。



そして玄関で私を出迎えてくれた及川は未だにニコニコと私を見てくる。

それだけで及川の思ってることが伝わってくるからつらい。


私に言って欲しいわけですよね。

ハロウィン定番の台詞を。




『だが断る』

「なんで！」

『去年お前がお菓子を媚に来たとき散々な目に合ったからな！』

「媚にって！というか、だから今年はAに言わせてあげるんでしょ！」

『結構です！』

「ノリ悪い！」



ワァワァ喚く及川うるさい。

私の迷惑。頭痛がする。賠償金請求するぞ。



『だいたい私、仮装とか何もしてねぇし』

「女子高校生の仮装！」

『女子高校生だし』

「…雰囲気！ハロウィンの雰囲気を楽しみたい！」

『殴るぞ。一人で楽しんでなさいっていうか帰れ』

「あっそれなら大丈夫☆Aのお母さんが泊まっていいって言うからお言葉に甘えて」

『オカァァアアアアアアアン』



お母さん何考えてるの。

娘を売る気ですか…。


そもそも及川がこんなに私に言わせたがる理由が分からん。

言ったら大人しく黙ってくれるのかな？

いや、嫌な予感しかしないよ！



『……トリックオアトリートォ…お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞー』

「よしきた！イタズラこい！！」



ほらな！



『…お菓子』

「イタズラおいで！」

『………』

「ぐぇっ！」

『悪戯』



腕を広げる及川の横腹を鞄で殴っといた。







「ッひどいよ、Aが冷たすぎる…」

『……』



それで廊下にうずくまってえぐえぐと泣いてる及川を見て、私はため息をつく。





『…ハァ、及川』

「………」

『あーもう！』



私はしゃがみこみ、下を向いている及川の顔を乱暴に掴んで上を向かせると、


その頬に、キスをした。



……こんなの柄じゃないし、可愛くない私だけど。



『これでいいですか死ねハゲ』

「もっかい」

『鞄で？』

「遠慮します！」



途端に笑顔になった及川に、こういうのも悪くないかな、なんて思うのです。




・
間に合った…

□谷地仁花との出会い→←イラストるああああ

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