□谷地仁花との出会い ページ31
▽
「…あ!そう言えば、谷地さんと九条って元から仲良かったの?」
そう聞いてきた日向くんに、私と仁花ちゃんは顔を見合わせてから確かめあうように笑って頷いた。
仁花ちゃん天使。
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入学式を終えてから数日後。
入学したばかりの一年生が初めての高校生活にだんだんと慣れ始めてきた頃。
そして私が影山と顔見知り以上友達未満の関係を持ち始めた頃。
『はぁ、影山くんマジ意味わかんないんだけどクラス替えしたい』
昼休み、そんなことをブツブツと呟きながら私はトイレから出る。
洗ったために水で濡れた手は体育後だったから着ていたジャージに拭き付けていた。
女子力とかなにそれ。
__そして、その時。
「わっ、わっ!?」
『え!?』
私の目の前に沢山のノートが散らばった。
一瞬何が起こったか分からなかった。
つーかあっぶね、一歩前歩いてたら巻き込まれてたわ…じゃなくて。
散らばったノートの少し前でひっくり返っている金髪の女の子。
私は慌てて『大丈夫!?』と声をかけた。
「ッは!えっ、わ、すみませんごめんなさいお怪我はないですか!?ごめんなさいいい」
『!?』
私の声を聞いてかすぐにガバリと起き上がった女の子。
それから私を見て顔を青ざめさせると床に顔面を殴りつける勢いで土下座した。
!?
えっ私女の子に土下座させちゃってるよなう!
『ッちょっ、待って待って!大丈夫だから顔あげて!?』
周囲の視線が痛いよ!そう言うと女の子はようやく顔をあげた。
土下座の際に打ち付けたのか額が赤くなっていて私は思わず『oh…』と声を漏らす。
「ごめんなさい私!何も無いところで転ぶなんて、死んでお詫びを…!」
『んな大袈裟な!』
「切腹!?」
『しなくていいよ!?』
私もしかしたらツッコミ属性なんじゃねぇの?
そう思うぐらいには声を張り上げてツッコんだと思う。
私の貧弱な喉がそろそろ死ぬので黙るわ。
・
『ノート運ぶの手伝うよ』
「エッ、そんな、ただでさえ迷惑かけているのに、悪いよ…!」
色々落ち着いてもらい、取り合えずノートを拾い集めるのを手伝う。
彼女は一年五組の谷地仁花ちゃんというらしい。
先生にノートを職員室まで届けるように言われその最中だったとか。
それで何もないところでつまずいてしまい今に至ると。
それは、大変ですね…。
・
□谷地仁花との出会い2→←【ハロウィン】私も絆されてた【及川徹】
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極楽浄土に行きたいならゴキジェット持ってった方がいいよ〜 - ま"っで、無理。主人公の性格とかほんま何?見てるこっちまでわらけてくるのにいきなり恋愛要素入れてくるじゃないですかぁ!?ホントッッふざけんなよっ!?(尊さ故のガチギレ)人生のお供にしたい作品。いやリアルガチで。 (2022年1月5日 23時) (レス) @page15 id: bf78a119bb (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - 連載中にだいぶ放置していたのもあり、数年も挟んでまとめての返信になってしまいすみません…!コメントは当時に読ませて頂いてました、たくさんの感想を頂けて本当に嬉しかったです!ありがとうございました! (2021年5月3日 13時) (レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 番外編おもしろかったです。コメントめっっっちゃ遅くてすみません。応援してます。 (2016年8月21日 7時) (レス) id: 56602a1313 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 - 155cm!?私、小4でそのくらいあった……… (2016年3月3日 21時) (レス) id: e9021b85da (このIDを非表示/違反報告)
えるの - 東京喰種、好きなんですか!?私、凄い好きなんですよ!!この作品、とても面白いので、頑張ってください!! (2016年2月13日 22時) (レス) id: 963cfa1c8e (このIDを非表示/違反報告)
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