【ハイキュー】やったね、女の子は顔じゃないらしいよ。

37　差別として受け取る ページ17

・




その日の部活。



武田ちゃん先生から東京遠征についてのお話を皆で揃って耳に入れる。


そんな中、遠征でワクワクとした空気を放つ日向くんや西谷さん達。

けれどそれに反比例するように、武ちゃん先生の声は深刻さを増していく。




そして、






「来月になったら＿＿期末テストあるの、わかるよね？」



武ちゃん先生から容赦なく放たれたその言葉。

現実に目を伏せようとしないところはさすが先生ですね！


それでも一瞬ピキリと固まったかと思ったら現実から目をそらす四人。

日向くんと影山と西谷さんと田中さん。



「分かるよね？」



武田ちゃん先生から再度放たれたその言葉と視線に

ふいっと揃って目をそらしてる。


バカ確定。



とにかく、その期末テストで赤点を取ると補習になる。

その補習はちょうど遠征日と重なる。

つまり、赤点を取り補習になった人は遠征には行けないとのこと。


それを告げた武ちゃん先生に四人は絶望的な顔をした。


へっ。

含み笑いで四人を見といた。



澤村さんや菅原さんは困ったように眉を下げてる。



「馬鹿五人か…辛いな……」

「一年三人と二年二人か…心配だね」

『あれっもしかして私も馬鹿に含まれてる感じですかね？』



チラリとこちらを見た澤村さんと菅原さんはため息をつく。

え？私もなの？私も馬鹿にカウントされてるの？


なんか酷い差別を受けてる気がするんですけど。

私平均以上ぐらいは学力はありますよ？


そう思いながらも取り合えず全員で東京行くぞ！と

気合いを入れてる皆を見てどうでもよくなってきた。


わざと赤点取ろうかな。




・

38　勝手に友達だと信じるね→←36　フリーターでいいよ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す