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現実と告白 ページ43

「わたしの本当の名前はかぐやじゃなくて、対殺せんせー用ナイフです!!まぁホントはナイフだけじゃなくて、他の武器の形にもなれちゃうんですよ?今からおよそ200年前、ちょうどこの年に……地球を救う使命の元、生まれました!」




対殺せんせー用ナイフ。常日頃自分たちが振るっているナイフ。
それが共に過ごしたクラスメートの正体だった。




「あるじ、貴方方が私を大切に、思いを込めて使ってくれたお陰で私はこうして遡行軍と戦えています。感謝してもしきれません!!」




跪くかぐやと呆然とする生徒達。数人は察してはいたようだが口を噤んていた。




「頭を上げてくださいかぐやさん。」


「しかし…」




渋々と顔を上げたかぐや。しかしその目つきは先程とは違い、大きな主従の溝が見える。




「嘘…」


「本当ですあるじ。ですのでご安心ください、私自身はあるじがお役目を果たすまで、…いえ、果たしたあとも一生付き添わせていただきます。そのナイフ、その銃一つ一つに私の元となる霊が宿っています。それらを私だと思って、沢山使ってください。」




数分前とは人が変わったように使う物と使われる者、その線引きをありありと見せつけられた。生徒達も現実を飲み込んだのか、手元のナイフや銃をひとなでしてそれぞれ「大切に使う」とかぐやに各々宣言していくのだった。




「ありがとう…ございます…あるじ、最後に一つだけ我儘を言っても…言いですか?」


「いいけど、私達の我儘も聞いて。前みたいに友達として…違う、最後…最後でいいからさ、私たちと友達でいて!!」




先程の興奮は覚めたように我慢してもこぼれる涙をふいて生徒の1人がかぐやに抱きつき懇願の声を上げる。
いつの間にかかぐやの目にも涙を誘い、涙の筋が現れていた。





「…うん、わかったよ莉桜。」


「ん、で、何?かぐやのワガママ?」


「いつもみたいにクラスメートとして、みんなの名前を呼ばせてくれないかな。返事、してくれたら嬉しいな。」




教師と生徒達の別れの時のように、かぐやも全員の名を噛み締めてから旅立ちたいと、心の底からそう思った。




「カルマ君。」


「はーい?」


「ありがと。」


「悠馬君。」


「はい。」


「ありがと。 」




一人一人慣れ親しんだ呼び方で短い心のこもった感謝と涙で噛み締めるその時間は、そこにいる誰もがこう思った。




この時間がもっと長くなったらいいのに…
時計が、時が止まってしまえばいいのに、と。

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ミューゼス(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 全作品にコメント頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (5月12日 18時) (レス) id: 8be0659255 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - みゅーぜす>ワンコ女子の力作見ましたわ!!表クール(?)で裏ワンコ!!発想、展開、誤字はあっても、長く続けられる強さ。だからこそできた作品でしょう。(ちなみに暗殺教室→カルマ、有希子 黒バス→伊月が好きよ? (5月7日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミューゼス | 作成日時:2018年8月29日 18時

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