戸惑い ページ34
｢ねぇみんな…｣
足元も危ういところを力を入れて立ち、クラスメイト達と対峙するかぐや。何かを口にしようとして口を開けるが言葉が出てこないのか固まり静かな時間が過ぎる。
時間遡行軍が減ってきたのか雷は止み、雨も弱くなり少し遠くの音までも聞こえる。銃兵が撃つ音、遡行軍の咆哮、この辺り一面が戦場であることがこの場にいる全員が理解している。
その静寂の中ぽつりぽつりと言葉を零す生徒達。
｢なぁ…どういうことだよ…｣
｢倒してたやつ…どう見ても人間じゃないよね…｣
｢それに触手…｣
｢遡行軍は…たぶんあいつらは人間じゃない。｣
｢…かぐやは？かぐやは何者なの…？｣
びくんと彼女の肩が揺れる。
幾つもの刀を創造しては消し、人間が出しえない速度で一帯の遡行軍を斬った。
＿私は刀剣から生まれた刀剣女士。
そう一言言えば終わるこの場を、かぐやは終わらせる事が出来なかった。
事実が変わることは無い、かぐやはれっきとした刀剣女士で遡行軍に対抗するのが彼女の使命。
だがそれを伝えてしまえばここに立つ生徒達は…自分を振るう元の主人達は…どう答えるのだろうか…
どう伝えるのが最善の道なのか…
もし真実を伝えてしまえば何か歴史を変えてしまうのでは…？
解決策が見当たらないまま、かぐやは黙り続けることしか出来なかった。
｢みんなは…｣
｢…｣
｢みんなはさ、…｣
男士達もかぐやの動向に従うと決めたのか、じっと時が過ぎるのを待つ。
かぐやも自分で自分を追い詰めてしまい涙目で下を向くことしかできない。
そんな彼女の頭にぷにっと置かれた触手、殺せんせーの触手だ。
｢かぐやさん、何も恐れることはありません。ここは私のような怪物をも受け入れるクラスです。今更怖がることないですよ。それに、貴方は立派に戦った。それもせんせー達を守るために。誰が責めることが出来るでしょう？｣
｢殺せんせー…｣
そう諭されても歴史を変えてしまうのではと思うとなかなか言い出せないかぐや、そんな中で数多くの刀剣男士を連れて朔が彼らの元へとやって来る。その中に教師の方の烏間も殺せんせーが連絡を入れたらしく混じっていた。
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ミューゼス(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 全作品にコメント頂きありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年5月12日 18時) (
レス) id: 8be0659255 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - みゅーぜす＞ワンコ女子の力作見ましたわ！！表クール（？）で裏ワンコ！！発想、展開、誤字はあっても、長く続けられる強さ。だからこそできた作品でしょう。（ちなみに暗殺教室→カルマ、有希子 黒バス→伊月が好きよ？ (2019年5月7日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミューゼス | 作成日時：2018年8月29日 18時
