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かぐやが目を覚ましたのはいつもの自室のベットの上。
寝巻きに身を包みしっかりと寝た感覚がある。

何もかもがわからなくなって走り出し、校舎で三日月宗近に会ったのは…




「夢かな。」




思い返すと確かに夢らしい。あんなに夜中に子ども1人が走っていて誰も訝しげに見返さず、それに凄まじい速さだった記憶がある。あれは人間のでる速さではない、夢だ。
そう自己完結したかぐやはカーテンを開けて下に通る車を眺めた。いつもの光景だ。
しとしとと降る雨が頭に落ちて驚いたかぐやは首を竦めて部屋の中へと戻った。




「おはよ、先生!!」


「おはようございますかぐやさん!!烏間先生の代わりに送り迎えは任されていますからね、準備はできましたか?」


「はーい、準備万端だよ!!」




約束の時間きっちりに鳴るチャイム、一応かぐやは烏間の監視下の元身元不明児だから、万一のために烏間が担任に頼んだらしい。




「雨、結構降るみたいだね。」


「そうですねぇ…先生先生も膨らんじゃいます。あ、ご安心を。先生が送り届ける間はかぐやさんもカバンも濡らしませんよ!!」


「ありがと先生!!」


「ところでかぐやさん、宿題はやってきましたか?」


「勿論!!ちゃんとやってきたよ!!」




そんな他愛もない話をしている間に着く2人。
少しの間でもかなり雨が強くなってきたらしい、校舎を叩く雨音がだんだん強くなってきている。




「皆さんおはようございます。こんな強い雨は久し振りでこの道を上がってくるのも大変だったでしょう!!そんな日こそ、元気に暗殺しに来てくださいね!!」



そんな他の所では聞くことの無い物騒だが明るい挨拶にいつも通り銃乱射で答える一行。そんな時、丁度のタイミングで大きな音と光が校舎を包んだ。




「でっかい雷か…結構近そうだったな!!」


「やだなぁ…」


「停電とか警報とか、嫌だよね!!」




生徒達が口々に雷のことについて話す中、かぐやはじっと外を眺めていた。




「かぐや、雷怖かったの?大丈夫?」




学級委員の彼女が気をかけてそっと声をかけるとはっと気を取り戻したようにかぐやは笑った。




「びっくりしちゃっただけだよ!!ちょっと…変な色してたなって思ってたの!!」


「雷の色?…そうだった?」


「気のせいかも!!心配してくれてありがとね!!」




気さくに笑ってその場を和ませるかぐやの一方、本丸は大変なことになっていた。

雷雲→←月夜に相するふたつの三日月



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ミューゼス(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 全作品にコメント頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年5月12日 18時) (レス) id: 8be0659255 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - みゅーぜす>ワンコ女子の力作見ましたわ!!表クール(?)で裏ワンコ!!発想、展開、誤字はあっても、長く続けられる強さ。だからこそできた作品でしょう。(ちなみに暗殺教室→カルマ、有希子 黒バス→伊月が好きよ? (2019年5月7日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミューゼス | 作成日時:2018年8月29日 18時

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