短刀達と、 ページ24
本丸が殺せんせーが生きている時代に来てから数日たっていた。
初日から数日は何も干渉することが無かった彼等だが短刀達が遊びをねだりにこの時代の服を着て来るようになったのは本丸移送から2週間と数日がたった頃からだ。
｢このふくはうごきにくいです…｣
｢でもかぐやさんに遊んでくださいって言う時この服の時の方が構えられませんでした!!我慢ですよ今剣くん!!｣
｢むぅ…ひらのとうしろうがそういうならがまんですかぁ。｣
そんな会話をして彼らは山を軽々と移動する。｢寺子屋が終わってからならかぐやが嫌がらなかったら遊んでもらえ。｣と言う朔、主からの命をしっかりと守りいつも短刀達は時計を見て針がてっぺんを打ち風に乗った鐘の音が聞こえた途端弾かれたように本丸を後にするのだった。
｢かぐやさーん!!今日も学びを納めてお疲れでしょう!!甘味を持ってきました!!食べてから遊んでくれますか？｣
｢前田くん!!それにみんなも、今日も来てくれたの？｣
｢勿論です!!僕達も、早く記憶を取り戻して欲しいですから!!｣
人懐っこい笑顔の奥に潜むのは来る人来る人全員が同じ願い。
自分を待っている人が沢山あの本丸にいるんだ。けれども私はできるだけ長くここの友人達と共に過したい。
かぐやの頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。
｢混乱…しているのですね…｣
｢かぐやに困ってほしくないのに…｣
｢…｣
その姿をただ見つめる殺せんせー。
かぐやの困惑して苦しみながら笑う姿を見てか不安げな生徒が殺せんせーを尋ねてくるのだ。
｢かぐや、大丈夫かなぁ…｣
｢なんか、スッキリしないよね…｣
｢皆さん、安心しなさい。これはかぐやさんにとって必要なことだったから、かぐやさんは記憶を失ってここに来て、迎えの人が来たんですよ。｣
｢マジで!?｣
｢さぁ本当のことはせんせーもわかりません。足掻いてひとつの答えを見つけ出す、それが成長というものなのでしょう!!さぁなんなら皆さんも混ぜてもらえばかぐやさんのことをもっと安らがせることができるかもしれませんよ？｣
そう殺せんせーが促すと短刀達とかぐやの中に生徒達が混ざっていく。
それに応えるように、かぐやの笑顔もだんだんと穏やかなものになるのだった。
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ミューゼス(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 全作品にコメント頂きありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年5月12日 18時) (
レス) id: 8be0659255 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - みゅーぜす＞ワンコ女子の力作見ましたわ！！表クール（？）で裏ワンコ！！発想、展開、誤字はあっても、長く続けられる強さ。だからこそできた作品でしょう。（ちなみに暗殺教室→カルマ、有希子 黒バス→伊月が好きよ？ (2019年5月7日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミューゼス | 作成日時：2018年8月29日 18時
