微かな記憶 ページ17
面談の終えたのか外に出てきたかぐやを生徒達は皆質問攻めにしたがどこかかぐやは上の空だった。
｢私が何者なのか…わからなくなってきちゃった…｣
｢大丈夫、かぐやはかぐやだよ!!｣
元気づけるように明るい声をかける友人達に囲まれかぐやはふと思い出した。初めて三日月宗近に迫られた日、殺せんせーに諭され落ち着きを取り戻した時にしがみついてきた子供達。
1人1人しがみついてきた腕を解いた時の絶望した、今にも泣きそうな子達の顔。
｢ちょっと行ってくる。｣
｢え、1人でどこ行くの!?｣
｢本丸ってとこ。謝んないと、私ちっちゃい子泣かせたまんまなんだよね…大丈夫!!すぐ帰ってくるからさ!!｣
駆けていくかぐやの背を、誰も追うことができなかった。
それは先程、副担任からの一言が原因だ。
｢かぐやの記憶が戻るまで、好きにさせようと思う。｣
かぐや自身も無意識にもがいているのだ。
かつての仲間が悲しむ姿が骨にまで染みて心が痛いのだろうと、英語教師もポツリと呟いた。
一方その頃かぐやは、迷うことなく本丸に辿り着き、その重厚な門構えにたじろいでいた。
そんなときだった。タイミングよくギギギと門が開く音がしたのは。
｢おかえりかぐや。三日月と主がそっちに行っているらしいね。そこで立ち尽くすのもいいがちょうどおやつの時間だし、お入り。｣
｢でも…。｣
｢安心しろ、ただ茶を出すだけだ。それともやはり嫌か。写しの俺がいる本丸など…｣
もんを開けたのは山姥切国広と歌仙兼定。
2人とも落ち着いた様子でかぐやを迎え入れた。山姥切はいつも通りだったが。
言われるがまま通された畳の部屋、どこか先程まで落ち着かなかったはずなのに一息つける落ち着きがそこにはあった。
｢かぐやが好きな茶菓子ですよ。どうでしょうか…今に思い出せとは言いませんが…何か感じませんか？｣
茶菓子を出して語りかけるのは一期一振。
かぐやが姿を消してから弟達が心痛めている姿を見る事はは兄である彼にも辛い事だったのだ。
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ミューゼス(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 全作品にコメント頂きありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年5月12日 18時) (
レス) id: 8be0659255 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - みゅーぜす＞ワンコ女子の力作見ましたわ！！表クール（？）で裏ワンコ！！発想、展開、誤字はあっても、長く続けられる強さ。だからこそできた作品でしょう。（ちなみに暗殺教室→カルマ、有希子 黒バス→伊月が好きよ？ (2019年5月7日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミューゼス | 作成日時：2018年8月29日 18時
