6話 ページ7
ク「翔太おつかれ。チョコ食べる？」
翔「ああ、ありがとな」
レ「それにしても、また新しい技覚えたな」
翔「おう！家でめっちゃ練習したんだ！」
キ「相手チーム、守備も忘れてボーっと見てたな」
ク「あの後のシュートは、見ていて気持ちよかったね」
ゆ「......」
懐かしい、4人の声が聞こえる。
後ろ姿が見えたとたんにとっさに隠れちゃったけど、私の胸は嬉しさでいっぱいだった。
翔太くんの練習試合、他の3人も見に行ったんだ。
そーっと顔を出すと、4人は前を向いていてこっちには気付いていなかった。
みんな背が高くなって、雰囲気も大人っぽくなってる。
でも、あのしゃべっているときに楽しそうな空気は、変わってない。
思わず見つめていると...
紫「ゆずさん？」
ゆ「わっ！シー、シー！」小声
後ろからいきなり話しかけられ、ビックリして口に人差し指を当てると、紫乃さんは驚きながらも口を両手でふさいだ。
4人の方を見ると、さっきの紫乃さんの声は聞こえていないみたい。
ふう、と安心して息をつくと、紫乃さんは不思議そうな顔をした。
紫「どうしたの？会いにいかないの？」
ゆ「いや、すごく会いたいし、話したいんだけど、ただ普通に話すだけじゃ面白くないじゃん？」
紫「面白くない？」
ゆ「うん。どうせ会うならサプライズみたいな感じで会いたいの。ビックリさせたくて」
私がそういうと、紫乃さんは目を丸くしてフフッと笑った。
紫「ゆずさんって、意外といたずらっ子ね」
ゆ「そうかな？あ、そういう事だから、私と会ったことは..」
紫「分かった。会っても言わないでおくわ」
ゆ「ありがとう」
小指を絡めて約束した後、私は「みんな変わったなぁ」と呟いた。
紫「そうね。みんな背が高くなって、大人っぽくなってるわ。でも、性格は全然変わってないわよ。翔太くんと白石くんは毎年バレンタインデーの対決してるみたいだし」
ゆ「え、まだそんなことやってるの!?」
紫「ええ。でも毎年の優勝はもちろん...」
紫ゆ「「泉田くん / クロトくん」」
言葉が被って、フフフと笑いあった私たち。
もう一度覗くと、もうあの4人はいなかった。
紫「...中1のホワイトデーに翔太くんから返事をもらった時、翔太くん、断った理由を言ってくれたわ」
ゆ「...なんて？」
紫「『サッカーよりもドキドキさせてくれる子がいるから』ですって」
ゆ「..誰だろうね」
紫「全く、ゆずさんは相変わらず鈍感ね」
え？と思いながら横を見ると、紫乃さんはフフッと笑っていた。
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ピコ - ありがとうございます！面白いです！続き待ってます (2022年5月2日 6時) (
レス) id: 582f8895fd (このIDを非表示/違反報告)
けー - 続き読みたいです！ (2022年4月26日 22時) (レス) @page38 id: 000c69e08d (このIDを非表示/違反報告)
霊夢 - きゃー！ほんとeye-s好き！ゆず可愛い！彩いい子！みんな大好きだー！ (2021年8月27日 16時) (レス) id: 4f2a422363 (このIDを非表示/違反報告)
ルーーな - こっ、更新頑張ってください！！！ (2021年8月27日 11時) (レス) id: 93361de40b (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - めっちゃ面白かったです！！ 次の更新、楽しみにして待ってます!! 頑張ってください！！応援しています！！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: 77a3f18b6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズ | 作成日時：2020年12月29日 16時
