36話 ページ40
「ねえねえ、あの人たちめっちゃカッコよくない？」
「ね！というか、どこかで見たことあるような...」
「あの人、モデルのレオだよ！それに芸術家のクロトくんもいる！」
「ウソ、声かけちゃおうかな...」
「いや、芸能人なんかに話しかけられないって！」
「誰か待ってるのかな？」
小「さ、さすが芸能人、やっぱり分かるんだね...」
自分の周りの人がものすごい視線を浴びているのを見て、小塚は苦笑いを浮かべた。そういう自分も女子からの注目を浴びていることに彼はまだ気付いていない。
水着に着替え終わって女子2人を待つこと早5分。輝くほどのキラキラオーラを漂わせる彼らに、周りの女性たちは目を奪われ、気が付けば彼らの周りには主に女性の人だかりができていた。
中には話しかけようとする者もいるが、近づこうとするたびにそのオーラに圧倒されて思わず遠ざかってしまう。それが4〜5人の女性に同時に起こっていた。
そんな様子を見ている女子2人、水着に着替えた彩とゆずは、人ごみから少し離れた場所で顔を見合わせた。
彩「なんとなく予想はしていたけど、ここまで人が集まるとは...」
ゆ「みんなカッコいいもんね。中学の時も大体こんな感じだったよ」
彩「うん。私も塾で何度もこの場面を見てる気がする」
ゆ「どうしよう、このまま人ごみをかき分けて行ったら確実に目立つよね...」
彩「うん、目立ちたくはない....」
海外に行っても、2人の目立つことをあまり好まない性格は変わらなかった。
もうこのまま離れて待っていようか、と2人が考えた時。
「アーヤ、春内。着替え終わったんだな」
少し大人びた男子の声。見ると、下に短パン、上にパーカーを羽織った上杉がいた。着替え終わった後、飲み物を買いに行っていたらしい。
彩「上杉君、待たせてごめんなさい」
上「いや、あっちでみんな待ってる。早く行こう」
彩「あー....」
上「？どうした2人とも、あっちに何か...って、ああ...なるほどな」
2人の様子に首を傾げた上杉だったが、向こうを見てすぐに納得した。
上「この人ごみの中行きたくないよな」
ゆ「う、うん...」
上「仕方ない。ここにいてくれ、俺がアイツらを連れてくる」
彩「あ、ありがとう」
そう言って上杉はスタスタと人ごみに紛れていった。
ゆ「よかったね」
彩「うん....ねえ、パーカー暑くない？」
ゆ「うん、日差し強いからね。脱ぐ？」
彩「うん、そうしようかな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピコ - ありがとうございます！面白いです！続き待ってます (2022年5月2日 6時) (
レス) id: 582f8895fd (このIDを非表示/違反報告)
けー - 続き読みたいです！ (2022年4月26日 22時) (レス) @page38 id: 000c69e08d (このIDを非表示/違反報告)
霊夢 - きゃー！ほんとeye-s好き！ゆず可愛い！彩いい子！みんな大好きだー！ (2021年8月27日 16時) (レス) id: 4f2a422363 (このIDを非表示/違反報告)
ルーーな - こっ、更新頑張ってください！！！ (2021年8月27日 11時) (レス) id: 93361de40b (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - めっちゃ面白かったです！！ 次の更新、楽しみにして待ってます!! 頑張ってください！！応援しています！！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: 77a3f18b6f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スズ | 作成日時：2020年12月29日 16時
