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ひたすらに走り、薄暗く、どこか分からないところまで来た。
涙で顔がぐちゃぐちゃになるが、もう気になんてならない。
自分はなんて最低なことを、最悪なことを玲王にしたんだろう。
脚がもつれ、その場に倒れ込む。
自分の情けなさに腹が立ち、太ももを一叩きする。
するとサラリーマンらしき人が私の前にきて、少し屈んだ。
男「君、いくら?」
腹が立った。
でも、もう何も抵抗する気力もなく、
この酷い人間は、ぐっちゃぐちゃにされて、死んだ方がいいのでは無いかとも思った。
気が確かではなかった。
『価値なんかありません』
すると男は「そうか」といい私の腕を掴み、立たせようとした。
でもなにを躊躇ったのか、すぐに腕を離し、
諦めたようにとぼとぼ帰っていった。
玲王「おい、そこのバカ」
大好きな声が聞こえた。
振り返ると怒りを顔に出している玲王がいた。
玲王「お前はほんとうに____」
玲王が何か言う前に、玲王に抱きついた。
『っれお、ごめんなさい、ほんとうに私、酷いことして』
『嫌いなんて嘘、好きになれないなんて嘘。玲王おねがい、嫌いにならないで、私玲王のことだいす__っんん』
玲王の形のいい唇が、私の唇を貪る。
二人とも夢中に、深いキスを交わす。
お互いがお互いを離すまいと、
玲王は頬に手を添え、身体をしっかりと包み込み、
またAは玲王に手をまわし、服をぎゅっと掴んだ。
玲王「っ、話は、後で聞いてやるから早く乗れ。今は早くお前が欲しい。」
有無を言わさず車に乗せられ、
あの時の部屋に連れてかれた。
ベッドに下ろされ、玲王が上に跨る。
玲王「好きだA。お前のこと、貰ってもいいか」
涙や鼻水でぐっちゃぐちゃになったAの顔を優しく拭きながら、
しっかり目を見てAに尋ねる。
無言で頷くとAを愛おしそうに見つめながら、ふ、と微笑む。
玲王「愛してる。」
その夜、私は全てを玲王に捧げた。
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美影(プロフ) - 彼岸花さん» コメント、ご愛読ありがとうございます😭💘かなりえちえちなシチュエーション🫣💞近頃上げたいと思います💗リクエストありがとうございました!❤️🔥 (2023年2月2日 18時) (レス) id: 1561903e15 (このIDを非表示/違反報告)
美影(プロフ) - アルさん» コメント、ご愛読ありがとうございます🥹💗カイザーくんとネスくんどっちもかっこいいですよね🫶🏻いいお話が思いついたら書いてみようと思います!❤️🔥 (2023年2月2日 18時) (レス) id: 1561903e15 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - 見ていてドキドキしました!リクエストよろしければ、ニーハイの日や猫の日などでミニスカ&ニーハイや猫耳しっぽをつけたりしてイチャイチャしてるのを見たいです!! (2023年1月30日 1時) (レス) id: 582265c2d3 (このIDを非表示/違反報告)
アル - とても面白かったです‼︎他の作品も読みたいので次はカイザーかネス君のを読んでみたいです (2023年1月28日 23時) (レス) @page36 id: c01d7cb51b (このIDを非表示/違反報告)
美影(プロフ) - ルイさん» コメント、ご愛読ありがとうございます😭❤️🔥嬉しいお言葉ありがとうございます🫶🏻番外編じゃんじゃん書いていきます🧏🏻♀️💘 (2023年1月28日 19時) (レス) id: 1561903e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美影 | 作成日時:2023年1月11日 20時