プレゼント2 ページ39
まぁ、確かに寂しくないと言ったら嘘になる。
だからと言って我儘は言えないし、モトキの仕事についても理解しているつもりだった。
モ「…………いつも、ありがとう。Aが仕事について理解してくれて、我慢してくれてる所もあるから、俺は仕事を頑張ることができる。」
A「私は……そんな…」
しっ、とモトキは自分の唇に人差し指を立てて、私の言葉を制した。
そして、手に持っていた紙袋を差し出して私の前に置いた。
開けてみて、と促されその紙袋の中を覗き込む。
少し小さめの箱が入っていた。
その箱をそっと掴むと袋から出してテーブルに置く。
A「………開けてみてもいい？」
モ「もちろん！気に入ってくれると嬉しいけど…」
微笑むモトキから視線を外すと箱に目線を落とした。
そっと、その箱を開けてみた。
A「………腕時計…？」
モ「うん、いつもありがとうっていう気持ちと、付き合って一ヶ月たった記念。」
A「え、私何も用意してないんだけど…」
モ「気にしなくていいよ。俺があげたかったの！」
箱の中には繊細な細工がされた腕時計が入っていた。
それを取り出し、腕につけてみる。
A「似合うかな…？」
モ「うん、やっぱり似合うね。これみた時絶対Aにプレゼントしたいって思ったんだ。」
A「………モトキ…ありがとう」
嬉しさが込み上げ少し目頭が熱くなった。
A「可愛い……これ、文字盤のところに入ってるの宝石？」
モ「そう、ピンクサファイア。」
A「ピンクサファイア？サファイアって確かモトキの誕生石…」
モ「うん、いつも、一緒に居られるようにって思って。青よりはピンクの方がデザイン的にいいなって思ったんだよね」
嬉しさが溢れて思わず涙が流れた。
そっとその腕時計に軽くキスをする。
A「ありがとう、モトキ。すごく、嬉しい。」
モ「よかった。気に入ってもらえたみたいで俺も嬉しい」
ニッコリといつも通りの笑みを見せてくれるモトキを見て、この人は私を喜ばせる天才だと思った。
立ち上がるとモトキの方に身を乗り出し、軽くキスをする。
少しだけ驚いたモトキの顔を見て、思わずクスッと笑ってしまった。
A「ありがとうって、意味とこれからもよろしくって意味で。」
モ「おかわりしてもいい？」
ん、と顔を上げてくるモトキを見てくすくす笑うと、もう一度少し長めのキスをした。
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mikael(プロフ) - グミさん» コメントありがとうございます！少しでもきゅんとしてもらえたら嬉しいです✨ (2022年1月21日 11時) (
レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
グミ - きゅんきゅんでした！ (2022年1月21日 11時) (レス) @page50 id: c87cfc253b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikael | 作成日時：2021年1月30日 14時
