告白 ページ15
モトキside
彼女がなぜシルクと二人でいたのか。
そんなことを考えても仕方ないと思った。
わかっている。
シルクは彼女に対してそう言った感情を持ってないのは知ってる。
だけど、心のどこかで彼女が異性と二人でいることに苛立ちにも似た感情が芽生えた。
トイレに行く、と嘘をついてあの場を離れた。
モ「………はぁ……俺、心狭いなぁ」
深呼吸し気持ちを入れ替えようとした時だった。
A「モトキ…?」
後ろから声をかけられ、思わず咳き込んだ。
心配そうにする彼女に大丈夫、と声をかけて再度深呼吸する。
モ「今日はどうしたの?」
A「シルクに、仕事の話を貰って………あと…写真を届けにきたの」
モ「あぁ、この間の……俺も、見てもいい?」
彼女と話をして、少し落ち着いた。
うん、と頷き二人でシルクのところに戻った。
シ「あ、モトキ。今日の撮影だけど少し遅めでもいいか?」
モ「ん?うん。いいけど…どうしたの?」
シ「ちょっと一本だけ先に編集したいものがあるんだ。それすぐに終わらせるから、それまでAと話でもしててくれ」
ポンッと俺の肩を叩きシルクは少しだけ笑ってPCを取りに行った。
………シルクにはかなわないな。
全部バレてるんだろうなぁ…
モ「写真、一緒にみようか。」
A「うん!」
二人で向かい合って椅子に座るとアルバムを見た。
マサイから以前写真集を見せてもらったが、彼女の写真は素晴らしかった。
モ「あ、この写真いいね。」
A「ほんと?良かった。私的にこれも好きかな。二人ともいい顔してるw」
俺とンダホが笑ってる写真を指差して笑う彼女を見て口元が緩む。
モ「Aちゃん…俺………」
A「ん……?」
首を傾げ、俺を見てくる彼女を見つめかえす。
A「モトキ…?」
そっと彼女の頬に触れば柔らかな肌を堪能するように優しく撫でた。
真っ赤になる彼女を見て、少しだけ腰を浮かすと彼女の額にキスをした。
A「っ…………」
モ「………ふふっ、真っ赤だ。」
A「だ、だってモトキが……」
彼女から離れ思わずくすくす笑うと、顔を隠す彼女を見て可愛いなぁ、と小さく呟いた。
モ「俺、Aちゃんが好きだよ」
あぁ、言ってしまった。
でも、後悔はない。むしろもっと早くに伝えるべきだった、と思った。
そっと彼女の手を握った。
一瞬ピクリと震えた彼女だったが、すぐに俺の手を握り返してくれる。
そして彼女の口から、期待通りの回答が出た。
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mikael(プロフ) - グミさん» コメントありがとうございます!少しでもきゅんとしてもらえたら嬉しいです✨ (2022年1月21日 11時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
グミ - きゅんきゅんでした! (2022年1月21日 11時) (レス) @page50 id: c87cfc253b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mikael | 作成日時:2021年1月30日 14時