【刀剣乱舞】九頭竜<kuzuryu>

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その人にとって戦と言うのは、その人の歩む人生の常であった。

フードを目深にかぶっているので顔を見る事も叶わず、羽織ったローブは中々の厚みがある為、体系すらも定かではない。
男とも女ともつかない声で、淡々と報告義務を終えるのみ。
まるでロボットみたいだと噂され、気味が悪いと遠巻きにする人も少なくは無かった。

二年前。
政府からその人が消えた。

本当に影も形も無くなっていたのだ。
戦で命を落としただとか、重要秘密を知ってしまって消されたとか、本当にロボットでデータを取るための試運転だったのではないかとか、憶測はいつでも飛び交った。

しかし、人の噂も七十五日とは良くいったもので、今では都市伝説扱いだ。
話をする人などほとんどいなくなってしまった。

その伝説の人、
政府で≪九頭竜≫と呼ばれていたその人は、二年たった今になって姿を現す。
ロボットでも、ローブを羽織った重々しい姿でもなく、

巫女服に身を包み、刀剣男子を従えた

審神者として。執筆状態：連載中