ゆらり、くらり、恋心。 4 〜鈴木達央〜

sweet sweet days * 112 ページ22

達央side







A「達央さん、遅れてすみませんっ！！」





後ろから愛おしい声。




Aが遅刻なんて珍しいと思ってたから少し心配していたんだけど大丈夫みたいだった。





というか、Aの服装....。





鈴「黒......。」




確か、Aが持っていたのは白だったよな....。






A「あー、これ。黒も買っちゃったんですよね、好きなデザインだったので。」





とか言って少し照れた様子を見せてくるA。




Aが着ているのは俺と出かけたときに買った服の色違い。




いや、黒っていうのはなんか色気が増したりして....。




いつもより大人っぽい....。





A「達央さん....?」




鈴「あ、ゴメン。じゃぁ行こうか。」




現場までは電車で行くことにしている。




俺が歩き出したら、Aが俺の右手を握ってきた。




鈴「A？」




なんか、Aがこんなことするの珍しい....。





A「ちょっと....、したくなったのでいいですか？」





鈴「っ......。」



何だよそれ....、可愛過ぎる....。





俺は何も言わずにAの手を強く握り返した。

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